江崎グリコはチューブ入り万能カレー調味料「カレーマジック」を8月21日に全国発売。同商品は、複数のスパイスをブレンドしたカレー粉に、香味野菜や果実を加えたペーストタイプ調味料で、「野菜炒め」「タンドリーチキン」「キーマカレー」など幅広いメニューの味を「これ一本で決める」(同社)ことができるもの。
2月から北海道と東北エリアで先行発売し、数字もよく、消費者からも「使い勝手がいい」「時短で、手抜き感がない本格的メニューが作れる」など反応も上々であり、満を持しての全国発売となった。

同社によれば、カレーライスは家族が喜ぶ定番メニューであるにもかかわらず、カレーライス以外のカレー系メニューはあまり広がっていない。その理由は「メニューレパートリーが少ない」「ルウが余ったときにしか作れない」などが挙げられ、「これらを解決できればカレー系メニューが広がっていくチャンスがある」と考え、開発した。

ルウに比べて、煮込み料理以外にも使いやすい、小麦粉を使用していないので焦げ付きにくい。カレー粉に比べ、粉末では入れられない野菜や果実のうまみがプラスされ、味付けが同商品だけでできるなどのセールスポイントがあるが、消費者には、まだなじみがない新しい切り口の商品のため、普及策にも注力する。

動画広告や店頭ツールの充実、オレンジページなど料理メディアとのタイアップでレシピ発信も行う。また、先行発売時にも好評だった、野菜売場(カレー味の野菜炒め)や鶏肉売場(タンドリーチキン)などの直感的に使い方を訴求できる、クロスMDも小売店の協力の下、さらに展開する方針だ。

同商品はマイルドとスパイシーの2種類があり希望小売価格は350円(税別)。内容量は130g(約8人前)で、チューブの高さと同じ幅で絞り出すと1人前(大さじ1杯)となる工夫がされている。

◇日本食糧新聞の2018年7月27日号の記事を転載しました。