生産者直売のれん会は、新東京土産ブランドとして「edocco 生人形焼き」(写真)を立ち上げ、7月21日にJR東京駅構内エキュート京葉ストリートに店舗を開店した。同品は、生地監修を「くりーむパン」の八天堂が、製造は和菓子の老舗、常盤堂雷おこし本舗が行ったコラボ商品。人形焼きの食感にとことんこだわり、現代の日本人が好む「しっとりもちもち」の生地の「生食感」を実現した。

同社は、これまでブランドごとにそれぞれの魅力を伝える「1坪コンセプトショップ」を開発し、駅ナカなどへ展開してきた。こうした活動を続ける中、最近の「東京土産」市場においては、洋菓子に押され、和菓子の存在感が相対的に縮小していることに気づいた。

変化が激しい消費者の嗜好(しこう)に対応し、洋菓子は次々に新しい商品が発売されヒット商品が登場しているが、和菓子は、伝統が守られ新しいコンセプトの商品は洋菓子ほど出ていないと同社は分析する。

同社では、日本人に長年愛されてきた和菓子を「現代人が好む食感などにリメークすることで魅力が再発見される」ような取組みを行うことで、「リメークされた和菓子を、世界中の人々が訪れる東京の土産として再発信」することに挑戦し、商品として具現化したのが「edocco 生人形焼き」だ。価格1080円(税込み)。

◇日本食糧新聞の2018年7月25日号の記事を転載しました。