オランダは本格的な夏が始まりました。6月から9月ぐらいの間は、各地でさまざまな屋外イベントが目白押しです。食品関係のイベントも多々あります。今回は、近所で開催された「ミツバチマーケット」(Bijen markt)に行ってきました!

かわいい名前のオランダのイベント

昔のミツバチの巣箱

さて、このマーケットはオランダ各地で開かれますが、開催場所は主に地方ののどかな場所。理由は、プロの人はもちろん、趣味の養蜂家の人たちのためのマーケットでもあるからです。

都市部ではハチの巣箱を設置する場所もありませんし、そもそもミツバチがいませんからね。そこへ行くと地方には各地に個人養蜂家や団体もあります。

スタンドに並ぶ、ハチミツおよび関連商品

会場内には、ハチミツやハチミツ関連商品と並んで、手作りのハチの巣箱(bijenkorf)のデモンストレーションも。

手作りハチの巣箱の製造デモンストレーション

オランダ伝統工芸品のお店もたくさんありました。農家の人には欠かせない作業靴(klompen:木靴)などを売っています。

オランダ農家の作業靴

そして肝心のハチミツ! たくさんの種類がありました!

もちろんハチミツを購入

さまざまな種類のハチミツ

さて、今回養蜂家でない私がマーケットを訪れた理由は、ハチミツ探しです。上の写真を見てくださればわかるのですが、ひとくちにハチミツといっても実に多種にわたるハチミツが存在します。

今回、ちょっと気になるハチミツを発見したのでご紹介します。まずはBoekweithoning(Boekweit:そば粉/honing:はちみつ)…そば粉のハチミツです。

気になったので、お店の人に尋ねると「本気で買うの? 気に入らなかったら損するよ。まず、試食しなよ」と言われ、試食をさせてもらいました。

「馬小屋のにおいがするから覚悟して」との注意をもらい、口に入れてみると確かに覚悟のいる香りと味…。ちょっと発酵したような、弱いゴミのような香り(?)とあと味が何ともいえず、購入は中止。多分、後悔はしないでしょう。

そして、その代わりに購入したのがこちらの5本です。

左から、夏の花(クリ―ムタイプ)、アカシア、ヒース、栗、夏の花

ハチミツの試食

とりあえず気になった、ハーブの一種であるヒースと栗のはちみつのレポートです!

ヒースのハチミツとミックスナッツ

結晶があり少し硬めの「ヒースハチミツ」は、ナッツと混ぜるといいとのアドバイスだったのでその通りにしてみました。

わかりますか、この濃度が!

濃度はあるけど味にクセがないので、こうしてナッツに混ぜたり、いろいろな料理に使えそうです。あと味もさっぱりしていて、お勧めのハチミツですよ。

そしてもう一つ、今回一番気になったハチミツが栗のハチミツ。

栗のハチミツ

これは、このまま試食してみました。外見が濃いためか濃度もありそうですが、意外にもサラサラ。聞くところによると、ハチミツというよりシロップに近いので、パンケーキにかけたりするほうが美味しいそうです。

舐めてみると、まったりとしたハチミツで、最後にほんのり栗の香りが口に残ります。好みはあると思いますが、確かにパンケーキやお菓子に合いそうなハチミツでした。

日本でも、さまざまなハチミツを売っているお店もあると思います。いつもと違うハチミツにトライして、いろいろな味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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最後に、このたびの大阪地震および西日本豪雨で被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。倉敷は、私の出身地の近くということもあり、「晴れの国」岡山での災害にひたすら驚いています。倉敷に限らず、すべての被災された方々の一日も早い復興を願うばかりです。