山崎製パンは1日、自家製発酵種ルヴァンを使用することで小麦本来の味わいともちもちとした食感を実現した山型食パン「新食感宣言ルヴァン」=写真=を東日本地区で新発売した。西日本地区は9月1日から販売を開始する。独自技術で誕生した本格的な山型食パンの同品を発売することで、新たなパン食需要の喚起につなげる。

自家製発酵種ルヴァンは乳酸菌と酵母の発酵作用により、パン生地に小麦本来の風味やコクのあるうまみを引き出し、もちもちとした食感を生み出す効果がある。同社は、米国ニューヨークの高級ホテルや有名レストランに高品質なアルチザンブレッドを提供するトムキャット社の技術を参考に独自の自家製発酵種ルヴァンの研究開発を続けてきた。

フランスパンを中心として自家製発酵種ルヴァンの使用を開始し、多くの消費者から高い評価を得たことから、自家製発酵種ルヴァンを用いて、これまでにない山型食パンの開発に挑戦し、山型食パンのファンから根強い支持を得ている「新食感宣言」の品質とおいしさを高めた。

「新食感宣言ルヴァン」は、フランスパン用の小麦粉を加え、さっくり感ともちもち感を高めた。また、油脂の少ないリーンな配合なので、小麦本来の香りがより引き立っている。トーストすると小麦の風味豊かな味わいと「表面はさっくり、中はもちもち」とした食感を楽しむことができる。1斤(5枚・6枚)、1/2斤(3枚)。

販促策として、同品を使用したトーストレシピを全国のスーパーの店頭で実演し、特徴を生かしたメニュー提案を実施する。具体的には、コクのある風味とさっくり、もちもちとした食感が特徴の「ルヴァンピザトースト」などを提案。レシピを掲載したリーフレットをスーパーなどの店頭で配布するほか、同社のレシピサイト「ヤマザキッチン」でも紹介する。

◇日本食糧新聞の2018年7月6日号の記事を転載しました。