2020年の東京オリンピックを控え、訪日外国人観光客に向けたベジタリアン、ヴィーガン対応のメニューは、どの店でもマストになりつつあります。また、外国人観光客が日本を訪れる目的のトップは「日本食を食べること」。それも、ラーメンを楽しみに訪れる外国人が急増しています。

植物性100%で濃厚な担担麺そのままの味!

「ヴィーガン(ベジタリアン)対応」「ラーメン」のこの二つのキーワードへの注目度は高まっており、ベジタリアン向けのベジラーメンを提供する店も最近、目につくようになりました。

そのパイオニア的な店といえば、「ソラノイロ」。スープも具材もすべて野菜で作った「ベジソバ」や、動物素材を一切使わない「ビーガンベジソバ」など、同店のベジソバは彩りのよい“サラダラーメン”といった風情で、ヘルシーなラーメンとしても評判を呼んでいます。

このベジソバとはまた異なり、一見するととてもヘルシーには見えない濃厚なヴィーガンラーメンをご提案しましょう。肉はまったく使わず、植物性の食材のみで仕上げる「植物性100%ヴィーガン担担麺」です。

ドライ食材の大豆ミートはスープで戻してから使用
ごま油で炒めてコクと香りを加えると、肉らしい味わいに

味の決め手となる肉味噌には大豆ミートを

スープは、セロリ、ニンニク、ショウガ、干し椎茸、オーブンで焼いて甘味と香ばしさを出した玉ネギとニンジンを約3時間、食材がクタクタになるまで煮込み、昆布、醤油、みりん、白ごまペーストで味付けします。

味の決め手となる肉味噌には大豆ミートを使用し、豆板醤、ニンニク、ショウガとともにごま油で炒め、テンメンジャンで味を調えます。ゆでたちぢれ麺にスープを加え、長ネギとチンゲンサイを添えて“大豆肉味噌”をのせたら完成!

肉味噌そのものだが、後口が軽くヘルシー

見た目も味も、名店の担担麺とまるで変わらない点が自慢です。濃厚なおいしさながら、肉を使っていないため後口が軽く、健康感がある。健康志向の現代にもぴったりのメニューでしょう。
(飲食店プロデューサー 青島邦彰)

◇外食レストラン新聞2018年6月4日号を転載しました。