長崎出身のベジフルボディデザイナーmoccoです。今回は小説をお休みして、長崎そのぎ茶葉を使ったシフォンケーキをご紹介します。ジメジメとした梅雨の時期だからこそ飲むだけでなく、食の衛生や体調管理を意識して、栄養効果が高い新茶の葉をまるごと活用した料理やスイーツで美味しく頂きましょう。

長崎カステラ風にはちみつを

茶葉は焼く直前にネタに混ぜるので新茶の香りとほろ苦さはそのまま。さらに長崎カステラ風にはちみつを入れてコクを足しました。おススメの食べ方は、手でちぎりながら食べると“シュワシュワ~”と幸せの音がしますのでお試しください。

moccoレシピ【長崎カステラ風新茶シフォンケーキ】21㎝型

[材料]
・卵 6コ
・1番茶 120cc
・新茶葉 10~20g
・砂糖 40g
・はちみつ 20g
・オリーブオイル 20g
・薄力粉 120g
・自然塩 1つまみ

[作り方]

1.ボウルに黄身と白身に分ける。(白身は冷蔵庫に保存)

2.黄身に1番茶(常温)、砂糖半分、はちみつ、オリーブオイルを加えてかき混ぜ小麦粉を足して均等に混ぜ合わせる。

3.白身に残りの砂糖と自然塩を加え角が立つまで泡立てる。

4.(2)に3回に分けて(3)を切るように混ぜ、最後に新茶を足して軽く混ぜ合わせ型に入れる。

5.180℃で10分間、170℃で25分間焼く。(ご家庭のオーブンに合わせて調整してください)

6.型のまま逆さまにして粗熱をとった後、冷蔵庫で保存してください。

坂本竜馬も飲んだ?!初摘みのまろやかな長崎そのぎ茶

緑茶は日本を代表する飲み物での一つです。中でも初摘みの「新茶」は、優れた香気が漂う日本の四季と風土に育まれ古来より不老長寿の縁起物として珍重されてきた旬の飲み物です。

毎年、5月初旬から初摘みが始まり“お初物”として楽しまれています。ジメジメとした天候が続く梅雨の真っ只中だからこそ、新茶の色と香りで心を爽やかに飲食しながら体調を整えて過ごしてみませんか。

長崎県東彼杵町で栽培される長崎そのぎ茶は、「蒸し製玉緑茶」製法でまろやかな味が特長です。

長崎そのぎ茶は、大浦慶(幕末・維新期の女性貿易商で日本茶輸出の開拓者。肥前国〈長崎県〉出身)が九州の日本茶を出島から海外へ輸出し「Nagasaki Leaf」として英国や米国で親しまれた緑茶の一つです。これにより世界に日本茶の存在が知れ渡ることになりました。

日本茶輸出貿易に成功した「お慶」は海援隊とも交流が深かったようで、もしかすると竜馬も「うんまか~」とまろやかな初摘みのそのぎ茶を飲んでいた?!のかもしれません...

製茶問屋の(有)岡田製茶(2017年日本茶協会アワード大賞受賞、産地賞プラチナ賞受賞)の敷地内には、大浦慶の茶蔵が今も残っています。

参照サイト:「ナガジン」発見!長崎の歩き方

初摘みの長崎そのぎ茶を美味しく頂く煎れ方とは?

お茶の歌で有名な“茶摘みの歌”で出てくる“八十八夜~♪”とは、立春の日から数えて「八十八日目」のことです。お茶の葉が冬の寒い時期にゆっくりと養分を蓄え霜にあたる前の一番美味しく栄養価も高い時期が八十八夜の頃だったため、霜の降る前に収穫した緑茶は“新茶(一番茶)”と呼ばれ、縁起物として飲まれていました。

新茶の栄養価は、その後に摘まれる二番茶、三番茶よりも高く、苦渋みのあるカテキンやカフェインが少なく、うま味成分のアミノ酸が多く含まれているようです。

新茶は、葉先の柔らかい新芽の部分なので繊細です。熱湯ではなく沸騰した湯を冷ましゆっくりと丁寧に煎れてます。湯呑を使う場合は、湯呑を持って「アツッ」と感じないくらいのぬるめのお湯(70~80℃)です。

mocco流新茶のおいしい頂き方

一煎目は、香りを楽しみながらワインを含むように口の中で転がしながらヌル~と口内をまとわりつく芳醇な味を楽しみます。

二煎目は、新緑の鮮やかな色を眺めながら心を落ち着かせながらゆっくりと楽しみます。

長崎そのぎ茶の新茶は差しが効き五煎目も変わらぬ色でお楽しみいただけます。

出がらし活用法

日本茶の葉には多くの栄養素が含まれていますが、その昔は茶がらをまいて掃除していたように、茶葉には殺菌効果もありました。私たち美健女子も、昔の人の“もったいない”とモノを大切にしながら生活に活用する知恵は見習いたいところですね。

・小麦粉と混ぜた出がらしで10分間美白パックして洗い流す
・洗顔料としてそのまま顔や手などを洗う
・まな板やシンクにまいて除菌掃除をする

・ティーパック袋に入れ肉などの煮込み料理で臭みを取る
・小さいお子様の汗疹やオムツかぶれにパッティングする

※敏感肌の方は腕などでお試しした後お楽しみください

長崎そのぎ茶提供:有限会社 茶蔵 源氏園(長崎市富士見町14-9 095-862-8111)