備長炭で焼いた焼き鳥が自慢の「福みみ 銀座店」で提供されるアメリカンな一品が、評判を呼んでいる。1日10食限定の「焼鳥バーガー」(580円)だ。ユニークなこのバーガーは、同店を運営するくふ楽グループの社長が、海外の居酒屋レストランでハンバーガーを食べた際にひらめいたというオリジナルメニュー。

バンズごと貫かれた串で“焼き鳥らしさ”

焼き鳥とポップなアメリカのジャンクフードの魅力を融合させた“日米友好の一品”というわけだ。ミニサイズのバンズに、ハンバーグ状に平たくした2個分のつくねと、さらに鶏もも肉も挟み、たっぷりとかけたタルタルソースで元気なアメリカンフードの味わいをプラスした。

頭にのったネギ焼きと、バンズごと貫かれた串で“焼き鳥らしさ”を前面に打ち出した、その遊び心が楽しい。焼き鳥バーガー自体は、アレンジバーガーとしては比較的よく見かけるが、こだわりの焼き鳥店でミニチュアサイズにして提供されると、妙に目新しく感じる。

「焼鳥バーガー」は、こだわりの焼き鳥店で出されるからこそ魅力倍増

バーガーはカテゴリーとしては「食事メニュー」になるため、締めの一品と思うところだが、「みなさん、おつまみとして注文されますよ。とてもかわいらしい形状なので、席に運ぶと大変盛り上がりますね」と、同グループの日高料理長は話す。

もちろん、大半のお客はスマホでパシャッとし、SNSに即アップする。それを見越し、「焼鳥バーガー」の下にSNSで拡散するためのハッシュタグをプリントしたペーパーを敷くちゃっかりとしたアイデアに、ニヤリとさせられる。

【店舗情報】
「福みみ 銀座店」
所在地=東京都中央区銀座5-10-9 銀座YKビル地下1階/営業時間=17時~23時30分/不定休

◇外食レストラン新聞2018年6月4日号の記事を転載しました。