サントリースピリッツは22日、スコットランド産のシングルモルトウイスキー「ボウモア」から通年商品を発売した。1本3500円と手頃な価格でありながら、ブランド特有のスモーキーさと潮の香りが楽しめる。「新たにシングルモルトを飲み始める人向けの商品」(ボウモア蒸留所長のデイビット・ターナー氏)と位置付け、シングルモルトの国内需要が高まる中、さらなる売上げ拡大を図る。

「潮の香りを残しつつ、軽く新鮮な味わい」

新商品の「ボウモア ナンバーワン」は、海辺にあるスコッチ世界最古の貯蔵庫「No.1 Vaults(第一貯蔵庫)」で熟成させた原酒などを使用した。熟成樽はバーボンの熟成に一度使用した樽だけを使った。18年の販売は2000ケース(700ml×12本換算)を見込み、ブランド計では前年比4%増の1万8000ケースを計画する。

香味は「潮の香りを残しつつ、軽く新鮮な味わい」(同氏)とし、シングルモルト入門者にも飲みやすいという。価格もボウモアの代表商品「ボウモア 12年」(希望小売税抜き4400円)と比べ手頃だ。容量は700mlで、アルコール分は40%。

◇日本食糧新聞の2018年5月25日号の記事を転載しました。