北海道札幌市在住の道産子シンママライター・三柴千果です。すっかり雪も解け、ドライブしやすい季節になりました。わたしは、ちょっとした癒しを求めに、定山渓へ日帰りで遊びに行くことがあります。そこで必ず通るのが『中山峠』です。札幌にお住まいでなくても知っている人は多いのではないでしょうか?
中山峠といえば『いももち』と『あげいも』です。いももちのレシピで一般的なのはこふきいもをかたくり粉と合わせてつぶして作るものですが、どうしてもあの食感は出せません。この記事では、私の祖父直伝『モチモチ食感のいももち』のレシピをご紹介します。

コンビニや業務スーパーで販売され話題に

札幌では、スーパーやコンビニなどにも陳列されるほど、一般的な食べ物ですが、その他の地域ではなかなか味わえません。一時期、コンビニや業務スーパーでいももちを売っていると話題になったのは、「なかなか食べられない食べ物だから」かもしれませんね。

コンビニでいももちを探してみましたが、期間限定だったようで取り扱いがありませんでした。業務スーパーのものを購入して食べてみたのですが…。残念ながら、中山峠のいももちとは別物でした。

モチモチとしているのは同じですが、外側が揚げられているようです。コンビニで売られているいももちも、調べる限りでは揚げている様子です。中山峠のいももちを味わいたい人には、少し期待外れかもしれません…。

すり鉢で作る「いももち」はひと味違う

家で中山峠のいももちを味わいたい!とレシピを検索して調べてみると、こふきいもにかたくり粉を入れて、フォークやポテトマッシャーでつぶして丸める方法が一般的なようでした。これでは、あの食感は再現できません。

どうすればよいか悩んだ揚げ句、家族に話してみると、私のおじいちゃんが「昔ながらの作り方」を教えてくれました。そこで知ったのが、あの食感を生み出しているのは「すり鉢」だったということ。

モチモチしたいももちを食べたい人は、ぜひおじいちゃん直伝のいももちの作り方をお試しください。

モチモチ食感のいももちレシピ

▼材料(2人分)
・じゃがいも 300g
・かたくり粉 30g
・塩 少々
・水 適量

○砂糖 大さじ2
○しょうゆ 大さじ3
○みりん 大さじ2

▼作り方

1.じゃがいもの皮を剥き、塩と水を入れた鍋でゆでる

2.じゃがいもに火が通ったら水分を捨て、再び火にかける(こふきいもができます)

3.粗熱をとる

4.すり鉢に冷めたイモとかたくり粉を入れ、こねるように混ぜる

イモが持ち上がるくらいまで混ぜるのがポイントです。

5.手にかたくり粉をまぶし、好みの大きさに丸める

6.少量の油を引いたフライパンで両面焼く

7.○を入れて、タレにとろみが出るまで熱する

業務スーパーやコンビニで販売されている「いももち」は、揚げるのが主流のようです。今回は、レシピにある「いももち」の他に、かたくり粉で丸めたあとに卵液とパン粉をつけて揚げた「揚げいももち」も作ってみました。

揚げいももちは、タレよりもマヨネーズやソースが合う印象でしたが、いももちはタレをつけて海苔を巻いて食べるのがおいしいです。

ひと手間が大切だった!モチモチのいももち

すり鉢を使うと、フォークやポテトマッシャーでつぶすよりも、きめ細かくふんわりした生地になるので、食べたときのモチモチ感がまるで違います。

今回のレシピは、タレをつけなければ、焼き上がったいももちを冷凍庫で保存できます。お子さんのおやつにもピッタリですので、ぜひお試しください。