こんにちは、国際唎酒師(ききさけし)ソワレです。そろそろ紫外線が気になる季節ですね!
今回はとっても美容に良い食材「酒粕」をご紹介します。米麹や酒粕を原料に作られている甘酒は「飲む美容液」と言われており、お米を発酵させた栄養素がぎゅっと詰まっています。
また私はここ3年、酒粕美容液と手作りコスメを愛用しています。肌トラブルが少なくなり、化粧のノリも良くなりました。また友人たちも酒粕の魅力に魅せられ、毎日愛用しています。飲んでも、塗っても、夏の美白と紫外線対策に大活躍の優れものです!

酒粕のちからで、綺麗な肌を作ろう!

酒粕は米麹に酵母菌を加えて発酵させた日本酒の副産物です。栄養価がとても高く、食物繊維、ビタミン、ミネラル、タンパク質に加えて、ペプチド、アミノ酸、葉酸などが含まれています。

酒粕で作る甘酒は、LDLコレステロールや血圧を下げ、血流を良くして体を温めることで美肌効果が期待できると言われています。

酒粕は酒蔵や種類によって風味や硬さが異なります

また酒粕にはアルブチンという成分が含まれ、シミ・そばかすの原因のチロシナーゼという酵素の働きを阻止し、シミやそばかすを薄くし、美白効果があると言われています。

さらにタンパク質や、繊維質を含む炭水化物、天然型吸収ビタミン類、カルシウム・リン・鉄・ナトリウム・カリウム等の無機質、マグネシウム、亜鉛、銅などが含まれています。

新しい細胞を作りだすために不可欠な酵母からの核酸類など、100種類以上の有効成分も含まれ、老化を防ぎ肌を若々しく保つ効果があることも知られています。これらの成分が保湿、保温効果を高め血行を良くし、肌のターンオーバーが行われ、老廃物排出やシミができにくい肌を作ると言われます。

こんなに肌にいい成分が詰まった酒粕。試さない理由はないですよね♪ では早速、酒粕を用いた「おいしい甘酒レシピ」と、「酒粕化粧水と酒粕パック」の作り方をご紹介します。

飲む美容液「甘酒」で体内から綺麗に!

酒粕は酒販店やスーパー、インターネットなどで購入できます。また酒蔵や酒類によって、酒粕の香りや風味も異なるので、自分の好みを探す楽しみもできますね!

甘酒

●材料(4~5杯分)
・酒粕 100g
・水 800cc
・砂糖 70g
・塩 ひとつまみ

●作り方

  1. 水を鍋に入れて火にかけ、沸騰したら火を止め、一口大にちぎった酒粕を鍋に入れ5分放置。
  2. 酒粕が柔らかくなったら再び火にかけ、酒粕がしっかり溶けるように、かき回しながら沸騰させる。
  3. 沸騰したら、砂糖と塩を入れてかき混ぜて、ひと煮立ちしたら完成♪

●ポイント
・砂糖をはちみつに変えるとよりヘルシーで美容効果も期待できます。
・お好みで生姜を加えても美味しく、体が温まる効果も期待できます。
・お好みでヨーグルトやジャムを足してラッシー風なアレンジも楽しめます。

飲むだけでは飽き足らないアナタへ!酒粕化粧水とパックでさらに美肌を♪

“飲んで美白”に加えて、さらに外側からも対策しましょう♪ それが酒粕化粧水とパック。手作りコスメを作るのって大変そう・・・って思っていませんか?実は作り方はとっても簡単!材料は酒粕と、水、グリセリンのみで作れるので、近所のドラッグストアなどで簡単にそろえられます。

酒粕と酒粕パック、酒粕化粧水

酒粕化粧水

●材料
・酒粕 20g
・精製水 180ml
・グリセリン 5cc

●作り方

  1. 精製水と酒粕を混ぜたものを一晩置いて、ガーゼで濾します。
  2. 最後にグリセリンをよく混ぜて完成です。

●ポイント
・冷蔵庫に保存して、約1週間程で使いきってください。
・酒粕をガーゼで濾す際は、コーヒードリッパーを使用すると便利です。
・ボトル下に酒粕が沈殿するので、振ってからお使いください。
・残った固形の方はそのままパックにできるので一石二鳥です。

酒粕パック

●材料
・酒粕 100g
・精製水 120~150ml

●作り方

  1. 酒粕が滑らかになるまですり鉢ですります。ミキサーやブレンダーなどを使ってもOKです。
  2. そこに精製水を加えて混ぜます。
  3. 清潔な瓶に入れて冷蔵庫で保存します。

●ポイント
・冷蔵庫に保存して、約1週間程で使いきってください。
・アルコールが苦手な方や敏感肌な方は、最初に酒粕をレンジ10秒ほど加熱して、軽くアルコール分を飛ばすと良いです。加熱すると酒粕が柔らかくなるので水と混ざりやすくなります。面倒くさがり屋さんにも、レンジでチンはおすすめです。

鳥取県境港の千代むすび酒造の銘酒「千代むすび」と、その酒粕を利用した化粧水

手作りの酒粕化粧水と酒粕パックは、無添加でお肌にも家計にも優しい一品! これから紫外線が強くなる夏のお肌のお手入れにぜひおためしください♪

(注:お米アレルギーの方や、肌に異変がある方はご利用をお控えください。)