30歳以下の料理人世界一を決める国際料理コンクール「第3回サンペレグリノ ヤングシェフ2018」は12、13の両日、イタリア・ミラノで決勝大会を開催。シグネチャーディッシュ「Across the Sea」を創作した日本地区代表・藤尾康浩シェフ(ラシーム/大阪)が見事優勝した。同コンクールの日本人優勝は初。藤尾シェフは、21人の「メンターシェフ」の投票で決定する特別賞「アクアパンナテイストオブオーセンティシティアワード」も受賞しダブル受賞となった。

「サンペレグリノ ヤングシェフ」は、才能あふれる若手料理人の発掘と美食文化のさらなる発展を目的として15年に開催。

メンターシェフを務めたルカ・ファンティン氏

3回目となる今回は、世界21地区の予選を勝ち上がったファイナリストがミラノに集結し、世界の料理シーンをけん引する7人の審査員団の前でシグネチャーディッシュ一皿を実際に創作しプレゼンテーションを行った。

審査は五つの基準(素材・技術・才能・美しさ・メッセージ性)に基づいて評価し「Across the Sea」で、日本の鮎をフランス料理の技法で仕上げた藤尾シェフを優勝者に選出した。藤尾シェフは「サポートをしていただいた関係者の皆さまに感謝を伝えたい」とコメントし、若手料理人世界一となった喜びをかみしめていた。

◇日本食糧新聞の2018年5月21日号の記事を転載しました。