トリプルリスクを考える会はこのほど、健康課題へ意識的に取り組む青森市、長野県、那覇市で「トリプルリスク」の解消に向けたプロジェクトを始動した。管理栄養士の岩崎啓子氏が監修するトリプルリスク解消法を基に、ご当地版のトリプルリスク解消レシピを前記3都市でそれぞれ開発。塩分・糖分・脂肪分を抑えながらも、おいしく満足できるレシピができあがった。

同会は、岡部クリニックの岡部正委員長と料理研究家で管理栄養士の岩崎氏をメンバーに2月26日に発足。高血圧・高血糖・高血中脂質は一つでも該当すると他の二つも悪くなる可能性があり、それを「トリプルリスク」と命名した。Webサイトも開設し、健康的な生活習慣づくりを世の中に広めるため、知識の提供と対処法の発信を行っている。

同レシピの考え方は皿の数を増やす=副菜を追加して全体量を抑えることと、「減らす」工夫と「加える」工夫=調味料の使用を減らし、風味と食感でアクセントを付けることに代表される。

同会発足イベントでトリプルリスクへの啓発を促す岡部正医師(左)とパンサーの3人

食塩摂取量が多い青森市では、青森県栄養士会の成田茂子氏が、青森でとれる特産食材を生かした低カロリーかつ塩分・糖分・脂肪分控えめのレシピを考案。5月以降に「牛肉のトリプル野菜巻き カリフラワーの甘酢添え」と「カレー風味な鮭の南蛮漬け」の2種類をメーンにしたお弁当が販売される。

脳梗塞での死亡率が全国でも高い長野県では、長野県栄養士会が調味料の使用量を減らした「生鮭のチーズ焼き」を発案。5月中旬以降に県庁の食堂で販売される。

食用油の購入量日本一の那覇市では、管理栄養士の伊是名カエ氏が、パパイアを入れて肉の量を半分に減らしたタコライス「パパタコライス」を開発。5月以降に那覇市役所食堂の日替わりメニューで登場する。

以上のレシピは、2月の「トリプルリスク啓発 キックオフイベント」で発表された岩崎氏のレシピとともに、レシピ集にまとめられて各都市で配布される。

◇日本食糧新聞の2018年4月30日号の記事を転載しました。