昨年創業110年の歴史を刻んだ伊藤忠食品グループ卸・スハラ食品は、カルビーポテトと「カルビーポテト熟成じゃが&バター」(4玉入り)=写真=を共同開発し全国新発売した。同社では、昨年から推進している創業110周年プロジェクトの一環として北海道産品開発に取り組んでいる。

今回は命名150年の節目を迎えた北海道の“みらい事業”に参画し150年記念として商品化。パッケージに「2018年は北海道150年」のロゴも添えた。

男爵芋を使い、ほくほく感を打ち出す競合品が多い中、同商品はカルビーポテトの自社開発品種で契約農家が生産する「ぽろしり」を使用。熟成することで甘味が増すなど加工用に適しており、昨年の収穫後じっくりと熟成させた。

同社では「甘くてしっとり感が増し、おいしく仕上がった。単にお土産市場を狙うのではなく味で勝負したい。一度食べるとリピートも期待できる」と、明快に差別化をアピール。全道各地の土産店をはじめ、全国の百貨店で行われる北海道フェアや物産展などで強力に売り込む。

販売数量は、この春に1万パック、秋に3万パックで合計4万パックを予定。電子レンジにも対応するが、「湯煎して食べるとよりおいしい」(同社)という。小売価格は600円。

◇日本食糧新聞の2018年4月18日号の記事を転載しました。