宗教や慣習を超えて世界の誰もが食べられるラーメンを目指し、動物・魚介由来成分、アルコール、化学調味料、合成着色料、香料、保存料を一切使用しないSamurai　Ramen　UMAMI（サムライラーメン旨味）を展開するFunfair（ファンフェア）とヒガシマルは、ハラール、ベジタリアン、ビーガンに加え、五葷（ごくん）に対応するラーメンの発売を年内に予定している。

サムライラーメン旨味は外国人が手に取りやすいように英字でラベルの成分表示を記すことで、安心して食べられると訪日旅行客に人気を得ている。国内販売はアマゾンや空港、免税店、一部スーパー、ハラール対応レストランなどで、海外はマレーシア・ジョホールバルに2017年6月に直営店を構え。

年内にジョホールバル2号店、クアラルンプール3号店の3店舗体制を目指す。現地店舗では五葷への要望が多く、既に五葷に対応したSamurai　Ramen　NINJA（サムライラーメン忍者）をメニュー提供している。

五葷とは臭みある5種類の野菜（ニンニク、玉ネギ、ニラ、アサツキ、ラッキョウ）などを食べることを禁じる仏教の流派で、台湾で10％、中国・香港で3～5％の人口が対象となる。

日本政府観光局の調べによると、台湾からの訪日観光客は韓国、中国に次いで3番目に多く、18年2月の月間訪日数は約40万人とされる。

◇日本食糧新聞の2018年4月20日号の記事を転載しました。