白鶴酒造は1日、白鶴酒造資料館(神戸市東灘区)をリニューアルオープンした。世界初の酒蔵での常設型プロジェクションマッピングシアターや新しい展示ブースを設けた。
新たに登場したプロジェクションマッピングシアターでは、四季移ろう原風景の中で、灘の酒造りを迫力のパノラマスクリーンで体感することができる。

上映する内容は近年、増加しているインバウンドの来館者にも理解してもらえるよう、ナレーションは日本語だが英語、中国語の字幕もつく。展示ブースでは、白鶴銀座天空農園など現在の同社の取組みなどを紹介している。

同館は、大正時代に建造された酒蔵を利用して1982年に開館した。等身大の人形を配して昔の酒造りを再現した展示が人気で、年間約14万人の来館数がある。

同社は「日本酒は近年、国内外から高い関心が寄せられ、今まで日本酒を飲む機会が少なかった若い世代や女性、海外の日本酒ファンが増えている。このたびのリニューアルで、そういった今まで日本酒にあまり触れることがなかった層にも、より身近に日本酒を感じていただければ」としている。

◇日本食糧新聞の2018年4月13日号の記事を転載しました。