新潟生まれ、新潟育ちのたべぷろ編集部員・秋山ツクルです。毎月28日は【にわとりの日】。日本養鶏協会が、鶏卵・鶏肉の消費拡大を目的として定めています。
新潟、にわとりとくれば「半身揚げ(はんみあげ)」もしくは「半羽揚げ(はんばあげ)」。言葉で表現すれば「若鳥の半身を丸揚げしたスパイシーな唐揚げ」なのですが、ことによると字面より、ずっとエキサイティングな食べ物かもしれません!

うまい半身揚げ屋は「せきとり」以外もたくさんある

半身揚げと言えば、テレビなどでも全国的にも有名になったのが新潟市にある「せきとり」。新潟市の隣、五泉市の「とりかん」も有名店です。他にも居酒屋さんや若鳥料理のお店など、人気の半身揚げ店が下越エリアにはたくさんあります。

「うちの会社、半身揚げ目的で飲み会はいつもここ」的な一見普通の居酒屋さんだったり、「我が家の外食は、あそこの半身揚げが第一候補」みたいな鶏料理専門店だったり。

新潟人、それも下越エリアとその近辺は「マイ半身揚げ屋さん」をここ!と決めている人が、かなりの割合いると(勝手に)想像しています。

ビギナーにおすすめの食べ方は「持ち帰り」

とにかく揚げたてがおいしいのは間違いありません。アツアツを食べられることもあって、店舗で食べる半身揚げは絶品以外の何物でもないのですが、とにかく「デッカイ」こと、食べ方が心配であろうことから、男性やお子さんはともかく、女子向けではない気がして来ちゃいます。初見ならなお、見た目の迫力から「これ、どうやって食べる?」とたじろぐかも・・・?

ご安心を。純・新潟人、秋山が上手な食べ方を提案いたします。

一番おいしい、店舗での揚げたてアツアツを頂くために、まずはたいていのお店が行っているサービス、「持ち帰り」で一度食べてみてはいかがでしょうか。

購入して20分後、十分まだ温かかったのですが、私の嗜好からオーブントースターで軽く温めました。食べる前に手を洗い、是非おしぼりも用意しましょう

そして、これだけはお忘れなく。

半身揚げは、正々堂々「手」を使って食べるものであるとお伝えしておきます。お店で頂くときも、みなさんが手を使って召し上がっています。もちろん私もお店のテーブルで、手で頂いています!

「どう食べる?」と感じるのは、食べたことがないから。とにかくまずは、食べてみてください。食べ方は、コツを覚えれば簡単です!

うまい半身揚げほど食べやすい!部位の食べ分けチャレンジ

スパイシーな衣が最高に香ばしくておいしい!と注目されている半身揚げですが、個人的には、衣もさることながらそこに封じ込められた鶏肉そのものがサイコー!だと考えています。

いざ!実食!

ここ、見たことありませんか?

そう、手羽先。ちょっと動かしてみると、骨と関節の位置関係が何となくわかるでしょう。関節を外すように、片手で押さえてもぎ取ると、案外ぽろっと外れます。

手羽先が外れた場所だから、ここは手羽元でしょうか。ここも引っ張ると…

手羽元にスーパーの鶏肉売り場でよく見る、胸肉の大部分がくっついて外れました。

さらに胸肉が抜けた、ここを外すと…

胸肉の一部と、画像中央は「ささみ」かな?

…と、こんなふうに次々と外せます。やわらかく、おいしいからこそ簡単に手で分けることができるんですね!もちろん各部位ごとに味わいが異なり、それぞれ持ち味が引き出されています。

ここまでがチキンの中でも「フワッとさっぱりめ」のあじわいが楽しめるところ。さあ次は「プリプリジューシー」なもも肉付近です。

脚のアルミホイル部分を持って関節を軸に、逆方向へググッと。

フライドチキンなら、「ドラム」って呼ばれる部分は、肉離れ良く、プリッとしておいしいところです。

残った部分をひっくり返すと…

向かって左半分はあばら骨付近。右半分は、スーパーの鶏肉売り場でもおなじみの、もも肉部分であることがわかります。

道具は使わず、すべて手で小さく分けることができました!

コツが分かったら、ぜひ店舗へ!

大きいままの唐揚げともいえますが、表面積は一般的な唐揚げよりずっと小さいはず。ゆえに相対的に衣の分量は少ないでしょう。そして表面積が小さいからこそ肉のおいしさが逃げないと考えられます。普通の唐揚げでは味わい得ないふんわりした肉のおいしさが楽しめるのが、最大の魅力だと思います。

鶏が一番うまい、ワイルドで特別なごちそう。それが「半身揚げ」です!

ひとまず「お取り寄せ」や「持ち帰り」で挑戦してみましょう!その次は新潟へお越し頂き、ぜひお好みのお店へ。店内で揚げたてをぜひ召し上がってください!