離乳食を食べない理由は「味」以外にも…【ママ栄養士の離乳食奮闘記】
スポーツ栄養士・3児のママの馬明真梨子です。先日1歳になりました次女も、離乳食も終わりに近づいており、ほとんど大人と同じものが食べられるようになりました。
上の2人は、離乳食期間は食事量が増えず悩んだことが多いのですが、次女は「まだ食べるの」と言うことが多いです。子ども達の性格の違いなどもありますが、幼児の食べる意欲には「食べる環境」がとても大きく関わっていると肌で感じています。
食事は「楽しい」時間?
皆さんの毎日の食事時間は、「楽しい」時間ですか?「食事の時間は楽しく」はよく耳にすするセリフだとは思いますが、初めての離乳食・初めての子育て、となると何をどのように、どのくらいの量を食べさせればよいかが気になってしまい、食事時間の雰囲気や環境をあまり意識しなくなりがちです。
美味しいね、美味しいね、とお子さんに言ってはいても、顔は真剣、ちゃんと食べてよ~と思っていることはありませんか?それではお子さんにとっては楽しい、美味しいご飯ではなくなってしまいます。
食事の時間が楽しければ、食べる意欲がわく、興味がでるだけでなく、消化吸収率も高くなります。消化吸収率が高くなれば、成長に必要な栄養素の取り込みも良いので、同じものを食べていても心身の健全な発育発達を促します。
「美味しい」の要因は、「味」だけではない!
私達には五感「味覚、嗅覚、触覚、聴覚、視覚」があります。「美味しい」の要因は、見た目、匂い、ジュージューと聞こえる音、舌触りなど、味覚以外も関わっています。子ども達はもちろん、私達大人が美味しいと感じる時もこの五感がどのように感じとるかで、同じ料理でも美味しさの度合いは変わってくるものです。
さらに「美味しい」の要因には、体調や空腹感、楽しさや食文化を知っているかどうかなども関わっています。特に子ども達の食べない要因の中に「過去の経験」があります。過去の経験とは、ママに怒られた時に食べていたもの、注意されて嫌な思いをしたなど「味」とは無関係な要素も食べない要因になっている場合もあります。
お母さん方は、見た目や味、食材のほうに目を向けがちですが、その他の要因を意識するだけで子ども達が普段よりもよく食べる、なんてことも起こりうるのです。
季節やイベントで食べることも楽しもう!
日々の食事を楽しく!は、毎日の繰り返しの多い離乳食期ではなかなか難しくありませんか?「見守っていられる」という方はいいのですが、初めての子どもで、という方は寛容になれないことが多くあると思います。
やはりそんな時は、普段と違う場所で食事をしたり、友達を誘ったりするのも良いでしょう!「みんなで食べる」は食欲を倍増しますし、ママも心が潤います。
また、誕生日や季節の行事で料理や盛り付けに力を入れてみる日を作ってみたり、料理が苦手な人はピックで料理を飾ってみたり、とちょっとしたアレンジをするだけでもOKです。月1回でもぜひ食卓がいつもより笑顔あふれる日を作ってみてくださいね!
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