こんにちは。天ぷら職人の鈴木章一郎です。前回の記事では天ぷらを美味しく揚げる3つのコツをお伝えしましたが、今回は残った天ぷら油を使って作る簡単な自家製ラー油をご紹介します。
皆さんは、残った油どうしていますか? 固めて捨てるなんてとんでもない。せっかく味の染み込んだ油なので有効活用しちゃいましょう。

とても簡単に油のリユースができます

前回の記事はこちら
天ぷらを自宅で簡単に!サクッと美味しく作る3つのコツを天ぷら職人が伝授

残った油はオイルポットで保管

不純物を取り除いて、酸化を防いでくれるオイルポット。百円均一で売っている物からカートリッジが付いた本格的な物まで様々な種類がありますね。液ダレしにくい物で収納場所と相談して選ぶと使いやすいと思います。

炒め物や卵焼きなど様々な料理に小まめに使っていけば早く使い切れますので、使い勝手の良いものを選びましょう。

自家製ラー油を作ろう

せっかく味の染み込んだ油があるのでラー油作りに挑戦しましょう。

天ぷら油に胡麻油かオリーブオイルを混ぜると香りや味の深みが増すのでオススメです。辛味の材料は唐辛子、山椒、花椒、陳皮、桂皮、八角、にんにく、しょうが、ネギ、干しエビです。

でも、複数の油と辛味となる材料をきちんと揃えるのは大変な時は、天ぷら油と七味唐辛子だけでも、十分に美味しいラー油が作れます。

分量は油10に対して材料1が基本です。辛くしたい場合は唐辛子を多くします。コクや旨味が欲しい場合はにんにく、ネギ、エビ等を多く入れます。

本格的な中華料理店での作り方は200℃以上ですが、今回はご家庭で安全第一で作るため、天ぷらと同じくらいの180℃で作ります。

あっ、辛味がかなり飛ぶので換気とマスクを忘れずに!

まず、加熱した油に材料を入れて弱火にします。そして材料がこんがりキツネ色になるまで約2〜3分加熱。加熱が終わったらそのまま冷まして蓋の付いた保存ビンに入れて完成です。

自家製ラー油でもっと料理を楽しく美味しく

ねっ、簡単でしょう!? なかなか自分では作る事のないラー油ですので、でき上がったラー油の味をイメージしにくいと思います。

なので、初めて作る時のオススメはまず少量作ってみること。何事も経験が大事です。一度作ってしまえば、辛味や味のバランスがわかるようになってくるので今後の自家製ラー油作りに大いに役立つと思います。

自家製のラー油を一本持っておくと料理がもっと楽しくなりますし、日持ちするものなので、複数作って味比べするのも面白いと思います。簡単に作れますのでぜひ天ぷらの最後に作ってみて下さい。