ヤマク食品が味噌の新しいかたちを提案する。真空乾燥した味噌を粗びきにした「くだき味噌」を3月から発売。これまでの味噌と異なる用途提案で、新たな需要開拓に挑む。独自技術により、粉末にまで砕かずにあえて粗びきにすることで、食感を強く味わえる商品に仕上げた。

従来の味噌と違い、ふりかけて香りや風味を楽しむ商品で、湿りにくいため、パスタやサラダ、焼き魚、アイスクリームなど、多彩なシーズニングに活用できる。お酒のおつまみなどに、そのまま食べても楽しめる。真空乾燥による長期の保存性も特徴だ。

今回は豆味噌の「赤」と白味噌の「白」の2種類を商品化。各50g瓶詰、オープン価格。

同社は工場敷地内に真空乾燥機と粉砕機を所有しており、製造直後の味噌をすぐに乾燥・粉砕できるため、鮮度の高い「くだき味噌」製造が実現。今後は両機械を活用した派生商品の開発を進めていく。

「常に新しい形態、新しい切り口を提案していきたい」(久次米貴史社長)との考えだ。

◇日本食糧新聞の2018年3月7日号の記事を転載しました。