岡山県赤磐市在住のたべぷろ編集部員・にーやんゆりこです。岡山生まれ、岡山育ちで生粋の岡山人です。穏やかな瀬戸内海と気候に恵まれた岡山は肉・魚・果物・野菜・酒と食材全般が美味しく、とても気に入っています。今回は、ソース大好き岡山県民のご当地グルメ「デミカツ丼」の食べ方をご紹介いたします。

「デミカツ丼」とは?

「デミカツ丼」とは丼物のひとつで、カツ丼のことです。岡山市のご当地グルメの1つになります。とんかつの上にデミグラスソース(ドミグラスソース)をかける丼なので、「デミカツ丼」や「ドミカツ丼」と呼ばれています。

岡山県岡山市の「MAKOA COFFEE」の「MAKOAプレート(デミカツ丼)」(1,180円)

デミグラスソースは、お店によって様々な味付けやとろみで特色が異なります。岡山の料理店「味司 野村」は、「おかやまデミカツ丼」発祥の老舗と言われており、こってりと濃厚なデミグラスソースが特徴的です。岡山で標準となる「デミカツ丼」ではないでしょうか。

また、「食堂やまと」もデミカツ丼ファンには外せません。「中華そばとデミカツ丼が自慢の食堂」とうたっており、デミカツ丼のソースは、中華そばのスープをベースにソースやケチャップを加えたものなのです。 昆布と削り節の出汁がほんのり効いた奥深い味わいで、ペロリと食べられます。

岡山県民はソースが大好き

岡山県は「ソース消費量 全国2位」という記録を持っており、ソースやタレを使う料理を好む地域です。「ひるぜん焼きそば」や「津山ホルモンうどん」はB1グランプリで全国的にも有名になりました。

過去の記事はこちら

Bー1優勝の岡山名物「ひるぜん焼そば」を家庭でも!おいしい作り方と食べ方【毎月11日は、「麺の日」】

我が家(2人家族)の冷蔵庫内にあるソース・タレ類

他県の方が、岡山県民の冷蔵庫を見ると「ソースの種類や量が多い!」と思うそうです。我が家は2人家族なのでソース・タレの量は岡山県民の中では少ないかもしれません。4~5人家族になると、お好みソースは業務用を購入される方が多いのですよ。

デミカツ丼はとんかつ料理!でも大阪「串カツ」とはちょっと違う

通常の「カツ丼」は出汁を使った卵とじのタイプが主流だと思いますが、岡山のカツ丼はちょっと違います。出汁や卵は一切使いません。

通常の「カツ丼」の作り方は、

  1. 鍋にだし汁と玉ねぎを入れる
  2. 味付けは、砂糖、しょうゆ、みりん
  3. とんカツを並べ入れる
  4. 溶き卵を流し入れて半熟状にする
  5. ご飯に乗せて出来上がり
    ですよね。

でも「デミカツ丼」は、

  1. ご飯の上に千切りキャベツを乗せる
  2. キャベツの上にカツを乗せる
  3. デミグラスソースをたっぷりかける
  4. お好みでグリーンピースを散らして出来上がり
    となります。

よく似た食べ物は、大阪で名物の『串カツ』ではないでしょうか。「ソースの二度付け禁止」の売り文句が有名ですね。串が刺さった揚げたてのとんかつを、サラサラのソースにくぐらせて食べるスタイルです。

岡山県岡山市の「はしや」の「ドミカツ丼」(990円)

デミカツ丼のおいしい食べ方

「デミカツ丼」は、サラサラのソースではなく、コクのあるデミグラスソースをとんかつにかけ流します。そして、シャキシャキのキャベツ、アツアツ白米と共に一緒に口に頬張るのが醍醐味。この組み合わせが絶妙に合うのです。

「デミカツ丼」は男性好みの見た目ですが、たっぷりのキャベツが乗っているので意外とあっさり食べられるため女性にもオススメですよ。私はいつも「ご飯少な目、キャベツ多め」で注文します。

老若男女を問わずオススメですので、ぜひご賞味ください。