コンセプトやパッケージデザイン、ネーミングなど、似ている商品を取り上げ、それぞれの特徴を解説。さらに消費者の反応も交え、類似商品が出ていることで分かる“話題の商品”を探っていきます!

今回は、イマ、ブームの【甘酒】をデザートに仕立てた商品群をいろいろ比較してみました。

甘酒は冬だけじゃない! 夏にもぴったりな飲み物なんです

甘酒を冷やして飲もう!
最近は甘酒を夏にも摂取する働きがけが盛んです。

夏向けの「冷やし甘酒」として、冬バージョンとは異なる青色のデザインに改めるアイテムもあったり、各メーカーも「甘酒=冬」のイメージを払拭しようとしているようです。
でも・・・残念ながら、まだ「甘酒=夏」の定着までには至っていないのが現状でしょうか。

では、スイーツとして加工したらどうでしょう?
甘酒を使ったスイーツなら、暑い季節でもサッパリと頂けるかもしれません!

★類似点・相違点のポイント★

エントリー1:
一正蒲鉾「スイーツ親方監修 スプーンで食べる甘酒」

▽発売日=2月21日、全国▽内容量=90g▽価格=138円(税別)
▽商品特徴=アルコール分0.7%未満。“スイーツ親方”こと芝田山親方監修。酒粕と米麹の甘酒をブレンドした自然な甘みの甘酒風デザート。

エントリー2:
紀文食品「おいしさぎゅぎゅっと甘酒」

▽発売日=2月27日、全国 ▽内容量=120g▽価格=130円(税別)
▽商品特徴=アルコール分0.3%未満。ゼリーのように手軽に食べられる。甘酒と豆乳の自然な甘みに加え、コメ由来の植物性乳酸菌(殺菌)を配合。

エントリー3:
ふじや食品「乳酸菌入り 甘酒プリン」
▽発売日=16年9月、全国▽内容量=90g▽価格=120円(税別)
▽商品特徴=アルコール分0.5%未満。大関蔵元酒粕で作った酒粕加工品を使用。1個あたり乳酸菌10億個入り。


エントリー4:
マルコメ「プラス糀 〈米糀の甘酒ゼリー〉」
▽発売日=3月上旬、全国▽内容量=160g▽価格=OP
▽商品特徴=「プラス糀」シリーズ。米糀からつくった甘酒のゼリー飲料。アルコール0%、砂糖不使用、国産米100%。リキャップが可能なスパウトパウチタイプ。

4品を食べ比べてみて・・・

アイスやキャンデーで、<甘酒味>を食べたことがある方はいらっしゃるかもしれませんね。

でも、こうしたしっかり甘酒の味わいを生かした“デザート”は、まだあまり市場に出回っていないので、「見たことないわ!」という方は多いと思います。

さて食べてみると、「ほんのりと香る甘酒がおいしい」「軽めのプリンのよう」「ほどよい甘みが食べやすい」と、かなりの高い評価。中でも「乳酸菌入り 甘酒プリン」(ふじや食品)は、ミルク感やスイーツとしての完成度がそのまま“おいしさ”につながったようで、女性が好きそうな味わいでした。また「スイーツ親方監修 スプーンで食べる甘酒」(一正蒲鉾)は、麹感や甘酒らしさが出ていたので、甘酒を好む人は、こちらの方が好みかも。

あれっ? デザートコーナーでは見つからない?

あっさりとした口当たりの甘酒デザートは、夏場への提案としてとてもピッタリ!!
でもちょっと残念なのは、現状では、スーパーマーケットではヨーグルトやゼリーが並ぶ“デザート”コーナーには置いてないんです!編集部が見た限りでは、豆腐・油揚げが並ぶチルドコーナーに並んでいるケースが多かったようです。うーむ、これでは、デザートとして認識されにくいような・・・?

デザートとしての提案や若い女性たちにも食べてもらいたいのであれば、是非、デザート売り場でアピールしてもらいたいですね。