明星食品は東北復興支援として8回目となる新商品、「明星ぴかいち亭しょうゆラーメン」を26日から全国発売する。岩手県宮古市にある「ぴかいち亭」の人気ラーメンをカップ麺化したもので、店主の刈屋建二氏が監修し、自慢の細麺、透き通ったスープで優しい味わいが再現された。

同店は刈屋氏が脱サラし、1992年に始めた店で、震災の津波で壊滅状態になったが、3ヵ月後の6月19日再開した。自家製の縮れ細麺、あっさりした煮干しだし、ほんのり辛味のラー油が加わり、懐かしさを感じるラーメン。

14日、岩手県庁で刈屋氏、山本正徳宮古市長、真田育則明星食品東北支店長、マーケティング部の松川賢一氏らが出席し発表会が行われ、震災から7年になる宮古市の新たな名物にとの思いを語った。

「震災と一昨年の台風で二度災害に見舞われたが、立ち上がってきた。ぴかいち亭が全国に知られ市としてもうれしい。宮古の誇りになる」(山本市長)、「7年になるが、当店が関わるとは思わなかった。私と明星食品の思いが詰まった商品だ」(刈屋氏)、「震災の年からスタートし、継続が重要と思い、これまで八つの復興支援商品を開発してきた。ぴかいち亭はあっさり感にこだわり、懐かしい一杯に仕上がった」(松川氏)。

商品の内容量は102g(麺65g)、小売価格218円(税別)。なお、売上げの一部は、宮古市の「ふるさと寄付金」に寄付される。

◇日本食糧新聞の2018年2月23日号の記事を転載しました。