岡山県赤磐市在住のたべぷろ編集部員・にーやんゆりこです。岡山生まれ、岡山育ち。穏やかな瀬戸内海と気候に恵まれた岡山は肉・魚・果物・野菜・酒と食材全般が美味しく、気に入っている土地です。さて、今回ご紹介したいのは、B級グルメである岡山名物の「えびめし」です。見た目は真っ黒ご飯なので驚かれる方も多いと思いますが、岡山県民は「えびめし」を無性に食べたくなる時があるのです。

「えびめし」は、なぜ黒いの?

「えびめし」は岡山バージョンのチャーハンとも言えます。通常のチャーハンの材料というと「ご飯、たまご、豚肉(チャーシューの角切りなど)、長ネギ、ごま油、塩、コショウ、醤油」といった感じでしょうか。

でも、「えびめし」の材料はちょっと違います。具材は、海老さえ入っていればOKで、あとはお好みで玉ねぎか長ネギを少量入れるくらいです。そして、一番特徴的なのが味付けです。「えびめし」で使うのは、濃厚なソースなのです。

岡山県は「ソース消費量 全国2位」という記録を持っており、ソースやタレを使う料理を好む地域です。以前ご紹介した「ひるぜん焼きそば」(Bー1優勝の岡山名物「ひるぜん焼そば」を家庭でも!おいしい作り方と食べ方【毎月11日は、「麺の日」】)や「津山ホルモンうどん」は全国的にも有名になりました。

さて、「えびめし」の味付けで使うソースはお店や家庭によっていろいろなのですが、デミグラスソース・お好みソース・焼きそばソース・とんかつソース・ケチャップ、等等、こってりしたソースをご飯が真っ黒になるまで複数種類を使い入れます。

岡山には「えびめし」の専門店がある!

えびめしが食べられるお店は岡山県にいろいろありますが、えびめし専門店である「えびめしや」は特に有名で、ランチ時はとても混雑しています。

家庭で作るソース味に飽きることもあります。そんな時、岡山県民は専門店に行って、コクがありフルーティさもほのかに香る本格的なえびめしを堪能するのです。

「えびめし」の素を使えば簡単に作れる

スーパーにはたいてい「チャーハンの素」が売られていますよね。チャーハンの素があれば簡単な材料で手軽に作れて、味付けも美味しくできます。具入りの粉末タイプのものが多いのではないでしょうか。

一方、岡山のスーパーではチャーハンの素が置いてあるコーナーに「えびめしの素」も売られています。

「えびめしの素」には粉末タイプの調味料ではなく、フリーズドライの具(海老や玉ねぎ)とソースが入っています。付属のソースは「ウスターソース、デミグラスソース、トマトペースト、玉ねぎ」などから作られていて、フライパンで炒めている時からコクのあるいい香りがします。

この「えびめしの素」があれば、用意するのはご飯だけなので、とても便利で美味しく召し上がれます。

急な来客でもOK!「えびめし」リメイクがオススメ

「えびめし」はB級グルメと言われていますが、オムライスのように薄焼き卵で包むと立派な洋食に変身します。急な来客で食事を出したい時でも「えびめしオムライス」であれば即席で作れますし、見た目が華やかになりオススメです。冷凍の殻むき海老をストックしておくと便利ですよ。

手軽に済ませたいランチ時など、冷蔵庫にあるソースを消費したい時にも、「えびめし」を作って美味しく食べてくださいね。