名古屋名物の鬼まんじゅう!旬のサツマイモで簡単に作れます【レシピ付き】
愛知在住フードライター瀬山野まりです。愛知で生まれ愛知のグルメに触れて育ちました。愛知のさまざまな食文化をお伝えしていきます!
今回は鬼まんじゅう。名古屋名物としても有名なこのおまんじゅう。家でも簡単で作れるのです。旬のサツマイモを使えば美味しさもひとしお。そんな鬼まんじゅうの作り方や味などをまとめてご紹介します。
鬼まんじゅうとは
鬼まんじゅうとは主に愛知県で親しまれている郷土菓子の一つです。サツマイモと小麦粉と砂糖で作られる蒸し菓子であり、「鬼」という名前の由来はそのごつごつとした見た目と言われています。
鬼まんじゅうの作り方
【材料】(4個分)
さつまいも:1本200~300g
砂糖:50~60g
薄力粉:70~100g
塩:ひとつまみ
水:大さじ1杯
【調理器具】
・蒸し器(蓋に水滴垂れ防止の布巾を巻いておく。セイロ使用の場合は布巾はいりません)
・クッキングペーパー(10cm幅にカットしたものを4枚)
【作り方】
- サツマイモの皮を剥いて1cm角の角切りにする。
- 1のサツマイモを軽く水で洗ってさらす。(この工程はなくてもOK)
- 水をよく切ったサツマイモと砂糖を混ぜ合わせ5分程度馴染ませる。
- 3のさつまいもに薄力粉と塩と水を、粉っぽさがなくなりなめらかな艶が出るまで混ぜる。
- 10cm幅に切ったクッキングペーパーの上に4の生地を乗せ、蒸し器に入れて約15分蒸す。芋に串が通ればOK。
- 粗熱が取れ、表面が乾いたら完成です。
鬼まんじゅうを作るときの注意とコツ
サツマイモの選び方
皮の変色がなくツヤがあり、細長いものよりは太い丸みのあるものがおすすめです。
砂糖や薄力粉の分量はお好みで。水の分量は加減して
薄力粉の分量が多くなると表面がつるりと丸くなりもちっとした生地部分が多くなります。水はサツマイモから出る水分だけでも問題ない場合もありますので、よく見ながらダレ過ぎないよう水を加減してください。生地が柔らかすぎると蒸し器の中でだらりと広がってしまいます。
必ず水にさらす必要はない
サツマイモはカットした後、空気に触れると褐変反応により変色します。それを防ぐために水にさらす工程が入りますが、絶対に必要な工程ではありません。味に大きく違いは出ませんので、見た目を重視する場合は水にさらし、特別その必要がない、または手早く砂糖や小麦粉と混ぜ合わせるならば水にさらす必要もありません。
ちなみにカットした断面から分泌される白い液体はヤラッパ樹脂といわれる樹脂配糖体であり、食品ではサツマイモにしか含まれていない成分です。緩下剤としての効能があることから便秘改善の効果が確認されています。
冷めてもおいしい鬼まんじゅう
温かい鬼まんじゅうはもちもちさはもちろん柔らかく、芋もほくほくです。しかし鬼まんじゅうは冷めてもおいしいものです。生地には多少硬さが出て、よりもっちりとした食感になり、食べ応え抜群。常温に近い方が甘さを感じやすいのでこちらの方が良いという人も多いと思います。
アレンジとして砂糖を黒糖にすることも多いです。黒糖のコクのある風味がサツマイモと相性抜群です。
黄金色に輝く鬼まんじゅう、見た目はごつごつしていますが優しい味がします。簡単なのでちょっとしたおやつに、ほっとしたいときにぜひ作ってみてくださいね。
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