働くママは時間に追われがち。仕事をしてお迎えをして、そこからお風呂と夕飯の準備というミッションが始まります。
「ソファにごろりと横になり、仕事の疲れを癒やしたい……!」と思っても、子どもの就寝時間というリミットが課せられたこのミッションでは、ほっとひと息ついた瞬間が命取り。子どもの「あそんでー」という呑気な声に発狂しそうになりながら、時計とにらめっこして全てをこなし、すやすや眠る子どもの顔を見て「あ~、今日遊んでやれなかったな」と反省する。私はずっとそういう日々を過ごしてきました。
そして試行錯誤した結果、一番時短できる作業は「食事の用意」だという事をつきとめました。

準備さえしっかりすれば時短は叶う

(この子が大きくなった時、「本当はずっとさみしかった」と打ち明けられるかもしれない)
そんな思いを胸に抱いた私は子どもとの時間を確保するためにどうすればいいのかを真剣に考えました。

「子どもとの触れ合いを大切にしたい!」
そう決意したものの、あいにくうちの主人は打ち出の小槌を装備していません。なのでやっぱり私が働きに出なければ破産してしまうわけで……。

そう考えた時、家事を短縮することで子どもと遊ぶ時間を得る事ができると気づきました。更に遊んでもらった満足感から子どもはママの言うことを素直に聞いてくれ、自分の時間も確保することができる……。まさに良いことだらけです。

栄養たっぷり・品数豊富。そんな夕飯を毎日作り続ける事なんてワーキングママには無理だとハナから諦めていましたが、実際食事づくりの行程を考えてみると、準備さえしっかりしていれば後は調理するだけなんですよね。

それに気づいた時、ついに私は時間を自由にコントロールする術を身に着けたのです。

時短飯・POINT1★材料を切っておく

調理行程というものを分解すると「材料を切る」「炒めるor茹でる」「味付け」という行程に分けることができます。
その中の「材料を切る」の行程を済ましておけば、後は当日に調理するだけとなり非常に便利。

まず、冷蔵庫に入れておきたい食材は
★にんじんの千切り
★玉ねぎの千切り・みじん切り

です。

特に玉ねぎの千切りとみじん切りは大切。
お味噌汁に入れる事も出来ますし、みじん切りならそぼろと炒めればおいしいおかずになります。とにかく使う頻度が高いのが特徴。

タッパーに入れておけば5日はもちますから、大量に切っておいて野菜炒めやスープにも重宝します。

★できれば土日に全てを用意しておきたいところですが、子どもが寝た後に少しずつ用意するのがおすすめ。映画やドラマを見ながらやれば苦痛も感じません。

更に上級テクとして、パパにお願いするという方法があります。材料を切るだけなので、不器用なパパでも簡単! 食事づくりに参加してもらう事ができますよ。

時短飯・POINT2★鶏肉は切る・味付けをして冷凍

次に大切なのが鶏肉。美味しくてボリューミー、料理の主役にも脇役にもなれる素晴らしい食材ですよね。

買ってきてから一口大に切って冷凍しておけば、カレーやシチューを作る時にそのまま使えて大変便利です。

次に大切なのが一枚肉。ジップロックに調味料を入れて冷凍しておけば、「焼くだけ肉」に大変身。

【オススメの味付けの例】

※肉にはフォークでザクザクと穴を開けておくと味が染み込みやすいです。

★レモン風味★

鶏肉(一口大でも一羽でもOK)
レモン汁(50cc程度)
酒(100cc)
塩コショウ

こちら全てをジップロックに入れてよく揉み込む。

★照り焼き風味★

鶏肉(一口大でも一羽でもOK)
砂糖(15cc)
みりん(15cc)
醤油(30cc)

こちら全てをジップロックに入れてよく揉み込む。
お好みでショウガを入れると風味が出ます。
砂糖をはちみつにすると深いコクが出ておすすめ!

時短で調理時間を半分に

【どれだけ準備に時間をかけたか】ではなく【どれだけ準備に工夫をこらしたか】が時短飯の根幹。
子どものためならママはなんでも出来ます。それが例え時間を制する事だとしても、考え方を変えるだけで「思い通り」を叶える事ができるのです。
次回は「辛口甘口どっちも叶える! わがまま時短レシピのコツ」をお送りします。