納豆最大手のタカノフーズが2月に発売した「すごい納豆 S-903」の販売が好調だ。免疫力を高めることで、インフルエンザ予防や花粉症緩和などの効果が期待できるという。さらなる需要拡大に向け、健康効果の認知拡大が課題とみる。14日には、同社系列のおかめ「納豆サイエンスラボ」が東京都内で最新の研究成果を発表。同品独自の健康機能を訴えた。

同品には、タカノフーズが特許を取得した「S-903 納豆菌」が含まれる。この納豆菌はインフルエンザウイルスの増殖を抑制するほか、粘膜免疫を向上させることでアレルギー抑制効果を有する。小林知世納豆研究開発研究員によると、成人1人当たり同品を1日1パック(40g)食べることで効果が期待でき、加熱調理でも機能性は保持されるという。

発表会では、中部大学工学部の林京子客員教授が「S-903 納豆菌」の最新研究結果を報告。マウスでの実験で、感染性胃腸炎の主原因であるノロウイルスや鼻風邪を引き起こすライノウイルスに対して、感染予防や症状を緩和させることを明らかにした。

同日には、管理栄養士の浅野まみこ氏が考案した同品を使った納豆料理を紹介。「納豆のキムチチーズ鍋」「ふわふわ納豆のフリット」など、免疫力を高めることができるさまざまなレシピを提案した。

◇日本食糧新聞の2017年11月22日号の記事を転載しました。