レモンサワー人気の高まりを受け、発祥の地とされる東京・中目黒で初の「レモンサワーフェスティバル」が10月20日から22日にかけて開催された。特別協賛した宝酒造は、会場となったナカメアルカスの入り口にブースを出展。ベースとなる甲類焼酎10種、国産レモン5種、炭酸2種の組み合わせから生まれる100種を提供し、レモンサワーの多様性を示した。台風接近のため22日は中止となったが、2日間で5200人に6700杯が提供された。

初日には、地元・中目黒の「もつ焼き ばん」の創業者でレモンサワーの生みの親である小杉正氏があいさつ。フェスティバルのスペシャルサポーターを務めたホットペッパーグルメ外食総研の有木真理氏とAKB48の柏木由紀がレモンサワーで乾杯し、オープニングを祝った。

会場では、こだわりのレモンサワーを提供する著名な飲食店6店がキッチンカー形式で出店。ばんの元祖レモンサワーをはじめとして、「生おろし」「漬け込み」「国産レモンと強炭酸」といった個性あるレモンサワーを自慢の料理とともに提供した。

宝酒造のブースでは甲類焼酎やレモン、炭酸の違いから生まれる多様性を訴求した

有木氏によれば、レモンサワーはシンプルで飲みやすい元祖系に加え、近年ではレモンや焼酎、炭酸にこだわった進化系が多数生まれているという。ほかの酒に比べて飲みやすいことやレモンなどのアレンジによって写真映えすることから、若者に人気があるという。

「糖質やプリン体も気にしなくてよい上に、クエン酸の健康イメージもある。レトロ居酒屋ブームに乗って、店で“とりあえずレモンサワー”と注文する層が増えている」(有木氏)と指摘する。

◇日本食糧新聞の2017年10月27日号の記事を転載しました。