小川珈琲はこのほど、コーヒーの実の果肉と果皮をパウダーにしたスーパーフード「コーヒーフラワー」を発売した。同商品を使用したブラウニーなどの菓子は、生協や直営店で販売されている。
コーヒーの果実は熟すと赤く、サクランボに似ていることから「コーヒーチェリー」と呼ばれ、この中の種子がコーヒー豆となる。これまで豆を取り出す精選工程の際に、破棄されていた果肉と果皮をパウダー状に加工したものが同商品。

コーヒーチェリーのかすかな香りがあり、鉄分や食物繊維、タンパク質やカリウムが豊富に含まれるうえに低脂肪なことから、グルテンフリーなスーパーフードとして打ち出す。小麦粉に混ぜることで製菓、製パン、製麺に使用でき、すでにベーグルチェーン店で同商品を使用したベーグルが販売されている。

コーヒーフラワー(左)とすでに販売されているブラウニーなど

これまで廃棄されていたコーヒーチェリーを加工した同商品を販売することで、環境にも優しくコーヒー生産者にとって持続的な利益向上が可能となる。

他社に先駆けて有機JAS、フェアトレードなどの認証コーヒー普及に取り組む同社は、コーヒーには飲む人だけを満足させるのではなく、あらゆる人や環境をも満足させる価値があるとして、産地での自然環境の保護、労働環境の改善を行う方針を掲げている。

〈商品概要〉▽商品名=コーヒーフラワー9・9KG▽内容量=9.9kg▽参考上代価格=2万3760円(税抜き)

◇日本食糧新聞の2017年10月25日号の記事を転載しました。