「お料理している時間がない…」そんな忙しいママさん、たくさんいらっしゃいますよね。あれこれ工夫して作る以外にも、おいしいお惣菜を探す、コンビニの商品チェックを欠かさないなど、ごはんにまつわる愛情の多彩さも家族の数だけ見つかる時代になりました。子育て応援ライターの私、テミタ夏からそんなご家族へ、提案がございます。

料理をしてみませんか?

…というのは、おうちで料理をすることから得られるメリットが、案外見つかるからです。場合によっては、どんな科学教材より有効な子どもたちへの学びの場の提供であったり、買いに走るよりずっと楽! 効率化をも図ってくれます。

今回は、料理を作ることで得られるメリットを、子育て家族目線で考察します。

例えば、「揚げ物はちょっとハードル高いな」って感じますね。危険度も高いし、片付けも面倒。あと、お魚料理も臭いや生ごみが悩みの種。

でも、ぜんぜんハードルが高くない、敷居がうんと低い料理もたくさんあります。どうぞ、そちらの方の入り口から、あまり構えずにススッと入っていただくと嬉しいです!

  • サラダ→野菜を切るだけ
  • 浅漬け→野菜を切って漬けるだけ
  • おひたし→野菜をゆでて切るだけ
  • 味噌汁→具材を切って煮て、味付けするだけ
  • 炒め物→具材を切って炒めて、味付けするだけ
  • 煮物→具材を切って、味付けして煮るだけ

こうしてみると、料理っていったってそれほど大変じゃありません。実際、これらの料理は簡単にできるし、買ってくるよりおいしくヘルシーに作れる可能性もあるし、コストはかなり削減できます。

キャベツ、キュウリ、もやし、ニンジンなど、使い勝手の良い野菜やいくつかの調味料を常備しておけば、いつでもサラダや野菜たっぷりのお味噌汁が作れます。

難しくない、すぐできる!ゆでたまごを作ろう

水を入れて火にかけ、沸騰させます。長くゆでるほど固ゆでになります。

流水でしっかり冷ましてカラをむきましょう

味付けは塩こうじ。包丁で切るより、手で割った方がキレイです。おいしい一品、完成!

料理は科学!好奇心を手招きする

私は買って食べるのも大好きですが、「材料→生地→お菓子!」などプロセスを体験することができる料理も、楽しくて癖になったりもしています。

人間、大人になると、なんでも当たり前と感じがち。それは子ども時代にいろんな現象や状況を受け入れて来たから。

一般的に「子どもは何にでも疑問を持つ」って言う見方がありますが、私はむしろ「疑いもせず受け入れる」ものだと思っています。

子どもたちの持つこの尊い性質を、良い意味で利用しましょう!

実際に料理をすることで、あるいは料理している状況が間近にあることで、子どもたちにいろんな感覚を体験してもらうことができます。

料理をすると「火は熱い、危険、水をお湯にする」とか「粉と水を混ぜると、どろどろになる」とか、数え切れないほどの細かな感覚が生まれるでしょう。それを五感の全てを使って、ごく自然に受け入れ、「当たり前」として記憶に定着させることができます。

あらゆる疑問は、「当たり前」ができ上がってこそ浮かぶもの。何となくそんな気がするのですが、いかがでしょうか。

だから、興味がないのに無理やり子どもをキッチンに引きずって来るのはおすすめできません。お料理をしていれば、お味噌汁の香り、蒸気がやかんのふたをカタカタ鳴らす音-、あらゆる感覚情報が自然と子どもたちを手招きします。

失敗を恐れない力が身に付く

先般、「親子でCOOKの日」に、セガレの失敗料理のことをご紹介しました。これじゃちょっと不平等だな!ということで、勇気を振り絞って私自身の失敗もご紹介します!

(故意に)言い忘れてきた事実が。実は私・テミタ夏、おっちょこちょいに祟られております。私にとって料理は、おっちょこちょいとの真剣勝負の土俵。少々のことではへこたれないくらい鍛えられて、今日に至ります(本当に)。

ある日のこと。お昼にグラタンを食べようと思い立ったのですが、安易な判断でサラダ用のマカロニを使ってしまいました。

サラダ用のマカロニとは、ゆで時間が非常に短く、3分程度で柔らかくなる大変便利な商品です。恐怖の瞬間は、食べ始めた直後に訪れました。

…私はアツアツに焼きあがったグラタンをテーブルへ出し、セガレと二人、食べ始めたのでありました…が。

「…かあちゃん、マカロニがないよ」

「そ、そんなバカな!」ガーン!

たくさん入れたはずのマカロニは、見事にホワイトソースにとろけて、完全消失していたのでありました…。

これが、消えたマカロニ事件です。

失敗したって楽しいし、おいしい経験。そして失敗は、成功の隠し味なんです。おっちょこちょいの祟りは、そう教えてくれました。サラダ用のマカロニは、もうサラダ以外には使わないことにしています(笑)。

まずはひとつ、作ってみよう!

子育て家族にとっておうちで料理を作ることは、便利だし勉強になるし、毎日楽しめるイベントです。やらなきゃ損かも!って感じて来たら、ぜひ挑戦してみましょう。

まず最初は「ひとつだけ」。それならたとえ失敗しても、メインメニューのおいしさは市販品が保証してくれているから大丈夫。もし大成功したら、コストをかけずに一品増えて、最高にハッピー!

そこで今後は「スーパーで買ったお惣菜に合わせて、ひとつだけ作るならこれ!」というメニューの選び方、作り方についてもご紹介して参ります。

待ちきれない!と言う方は、ぜひ「たべぷろ」にたくさんある、レシピ付き記事をチェックしてみてください。簡単、おしゃれ、時短から、海外のお料理、珍しい食材のお料理まで。
さまざまなレシピが見つかりますよ!