食欲の秋がやってまいりましたが、みなさま食べてますかー?!(かけ声) こんにちは、母ちゃんライター高橋あんづです。四季が色濃い日本にとって、「食材の旬」は食生活とは切っても切れない大切なもの。しかし最近では輸入やハウス栽培により、旬ではない食材も手軽に手に入るようになってきました。便利でありがたいことではありますが、同時に「食材の旬」に関しても、しっかりと子供たちに教えてあげたいものですよね。

子どもに旬を教えるなら、やっぱり秋!

子どもたちに食材の旬を教えるのに、豊穣の秋はもってこいの季節。なにしろ秋になれば、カボチャやクリ、サツマイモといった子どもが大好きな食材がずらりと並びますから。子どもたちにワクワクしながら取り組んでもらうには、好きか嫌いかがとっても重要ですもんね。

さて、肝心の「旬の学び方」にはさまざまな方法があるかと思います。食べものの絵本を読み聞かせたり、味覚狩りに出かけてみるのもいいですね。ですが忙しい現代日本のママさんたちの中には、そうしたことになかなか時間が割けない方も多いかもしれません。そんな中で、日常生活の中に自然に存在し、絶好の食育スポットともいえる場所があります。それがそう、スーパーマーケット。

食材を見ながら「これが秋、おいしくて栄養があるんだよ」と教えてあげるのもいいですし、「旬の野菜あてクイズ」もとってもおすすめ。保育園や幼稚園の帰りにはお子さんと手をつないで、スーパーに秋の味覚探しに出かけましょう!

普段使うあの野菜も、じつは秋が旬!

まずは入ってすぐの野菜コーナーで、旬の野菜を探してみましょう。一般的に「秋」と呼ばれる時期に旬をむかえる野菜といえば、カボチャやサツマイモなどの他に、マツタケなどのキノコ類があげられますよね。

しかし普段から日常的にお料理に使っているニンジンやブロッコリー、カリフラワーなどもじつは秋が旬。さらにスーパーによっては、銀杏などの少し珍しい食材を見つけることができるかもしれません。

果物コーナーは、野菜コーナーよりも旬が顕著に現れます。ナシやブドウ、カキやクリといったおなじみのものから、キウイやゆずも秋が旬の果物。ザクロやあけびといった普段お目にかかれない果物を見つけることができるかもしれませんので、その時はお子さんとチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

秋が旬の魚たちは、産卵を控えて栄養たっぷり!

鮮魚コーナーにも、しっかりと秋の風は吹いています。秋に旬をむかえる魚の代表といえば、なんといってもサンマですよね。秋のサンマはたっぷりと脂をたくわえ、もっともおいしい時期。旬のものはDHAやタンパク質、ビタミンAといった栄養も普段より豊富で、ぜひお子さんに食べて欲しいお魚です。

秋においしいといえば、カツオも忘れてはいけません。カツオは春と秋の2度旬がある魚ですが、春の「初カツオ」に対し、「戻りカツオ」と呼ばれる秋のものは豊富な脂がとっても美味。冬に備えてしっかり脂や栄養を蓄えているので、タンパク質やビタミンB、鉄分といった栄養も、秋のものの方がより多く含まれているのです。

魚は冬の寒さから身を守るために体に脂肪をたくわえるのですが、もうひとつ、魚に脂がのる理由に「産卵」があります。寒い時期に産卵する魚たちは、元気な卵を産むためにこの時期沢山の餌を食べており、その結果脂がのっておいしいというわけ。魚たちを眺めながら、ぜひお子さんに教えてあげてくださいね。

子どもが大好きなお菓子コーナーにだって、旬はある!

「うちの子、お菓子コーナーから動かなくなっちゃうの…」そんなお悩みを抱えたママさん、多くいらっしゃるのではないでしょうか。そんな時はイライラせずに、ちょっと周囲を見回してみてはいかがでしょう。お菓子コーナーでも、たくさんの旬を見つけることができるですから。

9月頃からスーパーのお菓子コーナーには、さまざまな製菓メーカーが趣向をこらした「秋味」のお菓子が並びはじめます。定番商品の味違いのものですね。サツマイモやクリ、カボチャ味のお菓子はよく見かけますし、最近では「安納芋」や「紫いも」など、ブランドや品種を強く押し出している商品も数多く発売されています。

お菓子を購入する際はぜひ、使用されている実際の野菜や果物もあわせて購入し、お子さんと一緒に観察してみてください。味を食べくらべるだけではなく、パッケージと実際の野菜をじっくり比較してみるのもなかなか面白いですよ。

まとめ

いつもは立ち寄るだけのスーパーも、少し見方を変えるだけで親子で楽しめる食育スポットに大変身。お子さんのお迎え帰りや遊び帰りに、ぜひ気軽に試してみてください。そして親子で会話をしながら、たくさんの秋を見つけてみてくださいね。それではみなさん、また次回!