こんにちは、母ちゃんライター高橋あんづです。先日、支援センターの保育士の先生と談笑していたのですが、「相変わらず長男がご飯、特に朝食を食べなくて。親が食べさせれば食べるんだけど・・・」とぼやいたところ、「コロコロごはんを試してみたら?」とアドバイスを受けました。3~5歳前後の食事が進まないお子さん、その朝食にぴったりの「コロコロごはん」とは、いったいどんなものなのでしょうか?

食事が進まない大きな原因は「食べにくさ」?!

朝食が持つ役割は、健やかな日々を送るうえで大変大きなものです。朝食を取らないことで集中力や運動機能は低下しますし、イライラの原因にもなり、さらには体を太りやすい体質に変えてしまうのだとか。

しかしどんなご家庭でも、朝は何かとバタバタするものですよね。朝食はパパッと済ませて欲しい、けれど子どもは寝起きでグズグズ・・・そんなこんなで子どもに朝食を十分にとらせることができなかったり、「早く食べて!」とイライラしてしまう場合も多いのではないかと思います。

先生がおっしゃるには、「子供の食事が進まない」その大きな原因のひとつが「食べにくさ」にあるのだそうです。幼稚園に入るころになると、子供たちが自分でできることは飛躍的に増えてくるでしょう。

しかしたとえ4歳児でも、きちんと食器を使い、食事を最初から最後まで自分で食べるのはとても大変で、集中力を要する作業なのだとか。先生のお子さん(4歳)の学年の多くは、まだ多少とはいえ親の助けを借りながら食事をとっているそうです。

子どもにとって食事は、大人が考えているよりももっと大変なこと。さらに朝食ともなれば、子どもたちも目覚めたばかりのぼんやりした状態で向き合わなくてはなりません。「早く食べて」と一人食卓に座らされても、どうにも体が追いつかないのです。そこで登場するのが・・・そう、「コロコロごはん」です!

コロコロごはんは、「ちょっ」とつまんで「パクッ」!

みなさんはお子さんの離乳食を進める際、「手づかみ食べ」の時期をご経験したかと思います。その頃の食事を思い出してみると、小さなおにぎりやパン、おかずも一口サイズのつまみやすい形で提供していたと思います。「コロコロごはん」のイメージは、まさにそんな感じ。

ご飯は小さめのおにぎりにし、卵焼きも一口サイズ、ウィンナーやブロッコリーなどのつまみやすい食材を用意して、思い切って「お手々で食べてもいいよ」と言ってあげましょう。

指で手軽につまんで「パクッ」と食べられる形で食事を用意すると、同じ食材を大人と同じように盛り付けた時よりも、各段に食べてくれるようになるのだとか。

働くママさんの場合、おかずを作り置きして冷凍保存しておけば、快適に朝食の用意ができますよね。ハンバーグやつくね、チキンナゲットなどは冷凍おかずにおすすめですが、作るさいはひと口サイズがおすすめ。小さめのミートボール程度の大きさをイメージすると丁度いいそうですよ。

食事マナーは、時間や気持ちに余裕のある時で大丈夫!

ご紹介した「コロコロごはん」ですが、実は「幼稚園のお弁当を残しがちなお子さん」にもおすすめなんです。先生いわく、家庭とは違う環境でお弁当箱を開き、ナイフやフォークを自分で用意して食事をとる・・・こうした集中力を要する行為が負担になってしまうお子さんもいるのだとか。

お弁当を残しがちなお子さんの場合、食べやすい食事を用意することでそうした負担を軽減し、食事が進む場合もあるそうですよ。

3歳を過ぎるころになると、「そろそろ食事マナーが気になる」というママさんも多いかと思います。そうした時期に手づかみ食べを勧められると、正直不安になってしまいますよね。

ただ先ほど述べたように、4歳前後でも食事中に親御さんの助けを必要とするお子さんは多くいますし、マナーを教えるには子供たちの横についてフォローし、十分練習させてあげなくてはいけません。

バタバタと忙しい朝、寝起きでぼーっとした子ども・・・こうした状況で食事マナーを教えるといっても、なかなか難しいものがありますよね。ですから、朝はいっそ「気持ちよくごはんを食べてくれること」に重点を置いて、食事マナーは余裕のある夕食時に、ゆっくりと練習させてあげるのはいかがでしょうか?

まとめ

わが家の長男は現在3歳半になりますが、いまだに食べにくい食材は手で食べています。これまでは「ちゃんとフォーク使って!」と言い聞かせていたのですが、先生のお話を聞くと、きっと「食べにくい」という精神的負担の中で食事をとっていたんですね。

今後は「大人と同じように食事をとる」ということが子供にとって大変な作業であることを、忘れずに接してあげたいものです。「コロコロごはん」、ぜひ試してみてくださいね!

それではみなさん、また次回!