急病や災害時にも頼れる常備菜「ジャガイモのピクルス」【レシピ付き】
北海道帯広在住、とかち観光大使の栂安信子です。今年の夏は例年になく天候不順で、お天気も日替わり。体調を崩したり、何となく調子が悪いという方も多かったようです。
実は、私もその一人。ある日突然、咳に誘発されて腰と背中に激痛が走り、その日から行動半径がぐっと狭くなってしまいました。そんな時に困るのが買物、そして調理です。動けなくなってから4週間、手元食材と乾物、自家菜園ハーブなどに助けられ、「食は大事」としっかり食べ繋いで何とか乗り切りました。
献立に幅&料理の時短にも!
病気や事故だけでなく、記録的大雨、台風、地震といった非日常は誰にでも起こりえます。日頃からあるもので一品作る…と意識しておくと、このような“急場”をしのぐ常備菜のレパートリーが広がりますよ。
どれも簡単に出来て数日は保存が効きますので、上手に組み合わせれば献立が単調になりません。常備菜が1、2品あると、メイン料理を作るだけで済むため、料理の時短にもなります。皆様のご参考になれば幸いです。
保存性の高い根菜類ジャガイモを使ったピクルス
まずはジャガイモのマリネ。根菜類は保存性が高いので、常備しておくと便利です。
ジャガイモのピクルス
<材料>
ジャガイモ 2個
▽ピクルス液
米酢、白ワインビネガー 各大さじ2
水 50cc
オリゴ糖 大さじ1
マスタードシード 小さじ2
粒胡椒 小さじ1
塩 少々
庭のローズマリー 7cm
<作り方>
- ジャガイモ2個は皮をむいて1cm厚さに切り、蒸すか茹でて火を通す。
- ピクルス液の材料を一度加熱し、粗熱が取れたらジップロックのような密閉袋にジャガイモとピクルス液を入れて、味を馴染ませる。
- 召し上がる時、お好みでEXバージンオリーブオイルをかけてください。まろやかになって、また違った味が楽しめます。
ピクルス液は皆様お好みのものでアレンジしてみてください。ハーブを添えてくださいね。
スタミナ増強食品のにんにくと滋養強壮に良いクコを
次は、“元気の源”にんにくとクコの実の黒酢漬け・山椒風味です。新にんにくが出回る今の時期、オススメの保存食です。
にんにくは抗菌、解毒、鎮静作用があり、スタミナ増強食品です。クコの実は薬膳料理に使われ、滋養強壮や目の疲労回復に良いとされる食品です。漬けて数時間で食べられますよ。
にんにくとクコの実の黒酢漬け・山椒風味
<材料>(容量170cc 1瓶分)
・クコの実 大さじ1
・にんにく 100g
A オリゴ糖 大さじ1
A 黒酢 40cc
A 水 20cc
A 塩 少々
<作り方>
- クコの実大さじ1は水で戻し、一度熱湯でさっと茹でこぼす。
- にんにく100gは皮をむく。
- 鍋にAを入れて、火にかける。一煮立ちさせてにんにくを加え、火を止めてそのまま冷ます。
- 消毒した保存瓶に入れ、クコの実と挽いた粒山椒を加える。
2年前に漬けたにんにくでも微塵切りにして様々な料理に使えます。熱いご飯に添えると奈良漬感覚で頂け、匂いはほとんど気になりません。
キノコを軽く焼くことで旨みが凝縮
キノコを保存食にするピクルスは、キノコをオーブンで軽く焼いて漬けます。焼くだけでキノコの水分が出て、その分旨みが凝縮されるようです。
キノコは入手しやすいものを数種類使ってください。私は5種類で作ってみました。
キノコのピクルス
<材料>(容量300ccのガラス製保存瓶使用)
・キノコ(エリンギ、シメジ、白シメジ、椎茸、舞茸など) 合せて300g
A 白バルサミコ酢 50cc
A 白ワインビネガー 50cc
A 水 50cc
A きび砂糖 大さじ1
A 塩 少々
A ローリエ 1枚
A ローズマリー 少々
<作り方>
- キノコ合せて300gを手で食べやすい大きさに裂き、天板に広げ160度のオーブンで10分程焼く。
- キノコから水分が出てくるので、水気を切る。キノコを消毒した保存瓶に入れる。
- ピクルス液を火にかけて一煮たちさせる。ピクルス液の粗熱が取れたら、キノコを入れた液を注ぐ。
そのまま副菜にしてもいいですし、サラダの具材、パスタやスープとしても大活躍です。
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