和食のデザートに、加賀棒茶ゼリーの作り方とおいしい食べ方【レシピ付き】
石川県金沢市に隣接する河北郡在住の北陸家庭料理研究家・大象みかです。石川県、特に金沢市では、加賀棒茶を普段の食事の時などに飲みます。お客様用のお茶というわけではなく、日常的に金沢の人に愛されているお茶です。
そんな加賀棒茶の新しい使い方として、寒天を使ったゼリーを作ってみます!加賀棒茶は新茶を使っているので、甘みと香りが良いのが特徴です。また、バニラアイスクリーム、餡、フルーツなどを添えた食べ方を紹介します。
加賀棒茶はどんなお茶?
普通の緑茶は、お茶の葉を摘んで作りますね。加賀棒茶は、お茶の木の良質な茎を、浅く焙じて作り上げています。昭和天皇も加賀棒茶を好まれたということで、有名になりました。
カフェインも少なく、胃に優しいお茶と言えます。緑茶の茎を焙煎してあるので、加賀棒茶を淹れると淡い茶色になります。急須で加賀棒茶を淹れる場合は、100度のお湯で25秒間蒸らして淹れるのが理想的です。
香ばしい香りがして、加賀棒茶の香りを嗅ぐだけでも癒される感じがします。柔らかい甘みのあるお茶で、飲みやすいです。普通は温かい状態で飲みますが、夏場は冷やして飲むこともあります。
加賀棒茶ゼリーのレシピ
飲んでもおいしい加賀棒茶ですから、ゼリーにしても違った味わい方ができると考えました。また、加賀棒茶はあっさりしているので、いろいろなものをトッピングしてみようと思いつきました。では、加賀棒茶ゼリーの材料を説明します。
<材料・ゼリー6〜8個分>
加賀棒茶 大さじ1と1/2
棒寒天 1本
水 550㏄
缶のゆであずき(この缶は190gですが、半分はゼリーに入れて、残りは飾りつけに使います)
砂糖 大さじ4
みかん、パイナップル、黄桃が入った缶詰(フルーツはお好みで好きなものを用意してください)
バニラアイスクリーム
<作り方>
1.まず、ボウルに水(分量外)を入れて、寒天を軽く洗ってから浸しておきます。この時、手でちぎっておきましょう。寒天は30分から1時間浸すと軟らかくなります。
2.鍋に550㏄の水を入れ、沸騰したら棒茶を入れます。
3.水気を絞った寒天も鍋に入れて煮溶かします。ここで砂糖も加えます。
4.棒茶の色が綺麗な薄い茶色になって、寒天も溶けるまで鍋の水を温めてください。鍋の寒天液を茶こしでこします。
加賀棒茶ゼリーとバニラアイスクリームは相性抜群
加賀棒茶ゼリーだけを味わうと、ほのかな香ばしさと優しい甘みを感じます。加賀棒茶を淹れた時と同じような素朴な味がします。寒天液の中に餡を入れてありますが、更に餡をトッピングして食べると、あずきの甘みも増して、おもてなし用のスイーツにも向いていますね。
加賀棒茶ゼリーとバニラアイスクリームとの相性も抜群です。まるでミルクティーを飲んでいるかのような優雅な味わいに変化します。加賀棒茶の魅力はとても奥深いと感じました。
淡い茶色のゼリーなので、彩りがきれいなみかん、パイナップル、黄桃などのフルーツも一緒に盛り付けてみました。見た目にもカラフルになって食欲をそそります。ジューシーなフルーツと香ばしい加賀棒茶ゼリーも、交互に食べると味の対比ができて、食後のデザートにもピッタリですね!
このゼリーは寒天を使っていますから、意外と満腹感もあります。二切れ盛り付けると、大人でもお腹がいっぱいになります。後味もさっぱりとしたゼリーなので、アイスクリームと一緒に食べたり、フルーツと一緒に酸味も味わったり、いろいろな楽しみ方ができます。
どなたでも食べやすい加賀棒茶ゼリー
加賀棒茶自体はそんなに高いお茶ではなく、スーパーなどで手軽に手に入ります。インターネットでも購入できます。お茶を煮だして冷やし固めるだけなので、作り方も簡単です。
盛り付ける時に先にお皿を冷蔵庫で冷やしておくと、アイスクリームも溶けにくいです。お茶を直接鍋に入れずに、お茶の葉を入れる紙パックに入れて煮だす方法も良いでしょう。棒茶を取り出しやすく、洗い物が楽になります。
和風の料理のデザートにも向いていますし、子どものおやつにも喜ばれそうです。癖のないお茶なので、どなたでも食べやすいです。来客用のデザートや、ちょっとしたスイーツになるので、皆さんも加賀棒茶ゼリーを家で作ってみてください。
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