【旬の野菜レシピ7選】夏から秋へ、野菜列島の豊かさを味わいましょう
暑い夏もあと少し、気がつけば秋風の匂いを感じることも。夏から秋へ、季節のバトンが渡されるこの期間、8月31日(8・3・1)の「野菜の日」をフィナーレに「野菜週間」が展開されます。旬の夏野菜、これからの秋野菜、その両方の魅力をかみしめて、野菜の力を再確認しましょう。
農産マーチャンダイザーの今年のオススメは
毎日通っている、私の街のイオンのお店。その店舗を統括・運営しているイオンリテールは、全国で6つの会社に分かれています。エリアごとに異なる食文化や産物を味わうと、日本列島の豊かさをあらためて感じることができますよ。
東西南北に長い日本列島。そこにはいろいろな野菜の食文化があります。各地域のイオンリテールのお店では、鮮度と旬にこだわった地元野菜をどっさりと積み上げて「野菜週間」を盛り上げています。各地域の農産マーチャンダイザー(仕入・販売担当者)に今年のオススメを聞いてみましょう。
長野県産えのきたけのシンプルメニューを習慣に
東海・長野カンパニーには、野菜の一大生産地である長野県があります。今回は、JA全農長野のえのきたけを使って、大根おろしとあえたシンプルメニューをつくりました。きのこ類は冬は鍋でたくさん食べますが、夏から秋もえのきたけが毎日気軽にとれるメニューを習慣にして、ヘルシー生活を。
もうひとつのテーマはトマト。「サーモン・きのこ・トマトのアクアパッツァ」「アコーディオンポテトのチーズ焼き」など、秋のトマトメニューを充実させますので、お気軽に試食してくださいね。(東海・長野カンパニー 宮地朗人マーチャンダイザー)
えのきたけの大根親子あえ
<材料・2人分>
・JA 全農長野えのきたけ………1袋
・酒………………………………大さじ1強
・大根……………………………4cm分
・かいわれ大根(可食部)………10g
A・レモン汁………大さじ1
A・みりん…………小さじ1
A・塩……………少々
A・しょうゆ………小さじ2
<作り方>
- 大根はおろしにする。かいわれ大根は根元を切る。
- えのきたけは根元を切り落として2等分にしてほぐす。器に入れて酒をふりラップを軽くかけて電子レンジ(500W)で3分加熱する。
- 粗熱を取った後、ボウルにAを入れて混ぜ合わせ、(2)と大根おろしをざっくりあえて器に盛り、かいわれ大根を飾る。
地元オタフクの「ピクルスの酢」でカラフルに
広島県には、お好み焼きで有名な会社「オタフクソース」があります。今回は同社の「ピクルスの酢」を使って、カラフルピクルスをつくりました。きのことかぼちゃで季節感を味わってください。
愛媛県には月見を兼ねた「いも炊き」という秋の行事があります。この「いも」は里芋のこと。油揚げ、こんにゃく、しいたけ、鶏肉を加えグツグツ煮てつくります。有名な新居浜太鼓祭りの名物でもあります。「野菜週間」では、この「いも炊き」を愛媛以外の四国や中国地方に広めたいですね。(中四国カンパニー 古谷琢也マーチャンダイザー)
秋のカラフルピクルス
<材料・4人分>
・ホクト エリンギ……………100g
・ホクト ブナピー(またはブナシメジ)………100g
・ミニトマト…………………8個
・かぼちゃ…………………100g
・オタフクソース「野菜デリシャス ピクルスの酢 ローズヒップのほのかな風味」……1袋
<作り方>
- エリンギは食べやすい大きさに切り、ブナシメジは石づきを切って小房に分ける。かぼちゃも食べやすい大きさに切る。
- (1)にラップをかけて、電子レンジ(500W)で約2分、全体がしんなりするまで加熱して、粗熱を取る。
- (2)とミニトマトを「ピクルスの酢」の袋に入れ、空気を抜きながらチャックを閉じる。1時間程度漬けたらできあがり。
「嶽きみ」を使った地元産ポトフを
青森県弘前市西部の岩木山・嶽(だけ)高原のとうもろこし「嶽きみ」(「きみ」は津軽弁でとうもろこし)は、この時期の名物。「嶽きみ」と地元のカルビーポテトじゃがいも、ホクト宮城きのこセンターのブナジメジでポトフをつくりました。カルビーポテト農地で宮城農業高校の高校生たちが実習としてじゃがいもを生産。そのじゃがいもは、お店で販売する日もあるんですよ。
お肉とフルーツと野菜が1皿でとれるパワーサラダも召し上がれ。(東北カンパニー 柳谷真也マーチャンダイザー)
初秋のだけきみポトフ
<材料・4人分>
・だけきみ(とうもろこし)…………………1本
・カルビーポテトじゃがいも…………………3個
・ウインナーソーセージ………………………6本
・ホクトブナピー(またはブナシメジ)……1パック
・れんこん………………………………………100g
・ブロッコリー…………………………………1/4個
A・水……………………………………………4カップ
A・「味の素KK コンソメ」固形タイプ……2個
・黒こしょう(粗びき)………………………お好みで
<作り方>
- とうもろこしは長さを6等分に切り、じゃがいもは半分に切る。ブナシメジは小房に分け、れんこんは1cm厚さの半月切りにする。ブロッコリーは小房に分ける。
- 鍋に(1)のとうもろこし・じゃがいも・ソーセージ・ブナシメジ・れんこん・Aを入れて火にかけ、煮立ったら15分煮る。
- (1)のブロッコリーを加えて5分煮る。
- 器に盛り、好みで粗びき黒こしょうをふる。
ぶなしめじとオレンジのパワーサラダ
<材料・2人分>
・ホクトブナピー(またはブナシメジ)…1パック
・ベビーリーフ………………………………1パック
・紫玉ねぎ……………………………………1/4個
・ブロッコリースプラウト…………………1パック
・プチトマト…………………………………3個
・オレンジ……………………………………1個
・鶏もも肉……………………………………1枚
・サラダ油……………………………………適量
・「キユーピー テイスティドレッシング 黒酢たまねぎ」……適量
<作り方>
- ブナシメジは石づきを取り、小房に分ける。
- 紫玉ねぎは繊維に直角に薄切りにし、水にさらして水気をきる。ブロッコリースプラウトは根元を切り落とす。プチトマトは半分に切る。オレンジは皮と表皮をむく。
- フライパンに油をひいて熱し、ひと口大に切った鶏もも肉を焼く。火が通ったら、(1)を入れてさっと炒め、ドレッシング大さじ2を加えて味をからめる。
- 器にベビーリーフと(2)(3)を盛り付け、残りのドレッシングをかける。
もうすぐフードアルチザンの枝豆「一寸法師」も登場
エリア内の新潟には、大人気の「新潟茶豆」があります。8月上旬までは「本茶豆」、中旬は「ピカリ茶豆」や「あま茶豆」、下旬は「晩生茶豆」と、いろいろな品種が登場します。実入りが7~8割程度、糖分やアミノ酸がまだ多いうちに収穫するのが「新潟茶豆」のおいしさの理由です。
この後、9月中旬からは10日ほどしか味わえない晩生の枝豆、「一寸法師」も。小ぶりでちょうど一寸(3cm)、抜群の香りと甘みのこの長岡野菜は、日本の類いまれな食文化、伝統食材を伝える、イオンの「フードアルチザン(食の匠)」の取り組みの1つです。(北関東・新潟カンパニー 遠藤和行マーチャンダイザー)
枝豆とじゃがいものくず豆腐
<材料・それぞれ2人分>
・枝豆…………………………………………正味100g
・カルビーポテトじゃがいも………………1個
・味の素「ほんだし こんぶだし」………小さじ2
・味の素「やさしお」………………………小さじ1
A・くず粉……………………………………1カップ
A・水…………………………………………6カップ
A・味の素「やさしお」……………………小さじ1
B・味の素「やさしお」……………………2g
B・水…………………………………………1カップ
B・しょうゆ…………………………………大さじ1
B・酒…………………………………………大さじ3
B・みりん……………………………………大さじ1
・しょうが(すりおろし)………………適量
<作り方>
- 枝豆とじゃがいもはそれぞれ、「やさしお」小さじ1(分量外)を入れた熱湯でゆでてザルにあげ、フードプロセッサーにかける(またはすりこぎでつぶす)。
- ボウルに「こんぶだし」小さじ1・1/3、Aを混ぜ、一度こして鍋に移し、火にかけよく練り混ぜる。煮立ったら弱火でつやがでるまで約5分練り、「やさしお」を加える。
- 別の鍋に「こんぶだし」小さじ2/3、Bを入れ、煮立ったら火からおろして冷まし、かけ汁をつくる。
- ボウルを2つ用意して、(1)の枝豆とじゃがいもをそれぞれ入れ、(2)のくずの半分を、少しずつ加えながら混ぜる。水でぬらした型に流し入れ、表面を平らにする。粗熱を取り、ラップでフタをして冷蔵庫で冷やし固める。
- (4)を適当な大きさに切り、それぞれ器に盛る。(3)のかけ汁をはり、しょうがをのせる。
山形産だだちゃ豆でガッツリおいしい炒め物
だだちゃ豆は、山形県鶴岡周辺の枝豆。見た目は、さやのうぶ毛が茶色でくびれが深く小粒。栗のようにホクホクした食感と濃厚な甘み、そして香りの良さが特徴です。8月中旬から9月上旬のいまが旬。
生産地が限られ、収穫期が短めだったので、長らく幻の豆と言われていましたが、輸送手段の充実でいまでは南関東カンパニーエリアにも収穫後すぐに到着、たくさんご用意させていただきます。
このだだちゃ豆にJA全農長野のえのきたけ、カルビーポテトのじゃがいもを合わせた、ガッツリおいしい炒め物はいかがですか。(南関東カンパニー 北澤和人マーチャンダイザー)
だだちゃ豆とえのき・じゃがいもの香味炒め
<材料・4人分>
・枝豆……………………………………正味150g
・カルビーポテトじゃがいも…………2個
・豚肉(こま切れ)……………………100g
・JA全農長野えのきたけ………………150g
・味の素「Cook Do 香味ペースト」…18cm(13g)
・「AJINOMOTOサラダ油」………………大さじ1
<作り方>
- 枝豆はゆでて、さやから取り出す。じゃがいもは太めのせん切りにし、豚肉はひと口大に切る。えのきたけは根元を切って長さを半分に切る。
- フライパンに油を熱し、(1)の豚肉を炒める。豚肉の色が変わったら、(1)のじゃがいも、えのきたけを加えて炒める。
- じゃがいもが透き通ってきたら、(1)の枝豆、「香味ペースト」を加えて炒め合わせる。
あっさり千枚漬を簡単に!
京都で取れる聖護院(しょうごいん)かぶを薄く切ってつくる千枚漬。近畿・北陸カンパニーと年間を通して交流がある北海道・JA帯広大正の大根と、オタフクソース「ピクルスの酢」で、簡単にできる千枚漬風をつくりました。あっさりと落ち着く味です。1袋分つくって、2~3日味の変化を楽しめます。
その他のお買い得は、「野菜週間」前半はブロッコリー、後半はトマトを山積みにしています。これからは秋野菜もたくさん登場します。野菜をたくさん食べて、元気に秋をお迎え下さい。(近畿・北陸カンパニー 川上徹マーチャンダイザー)
帯広大根の千枚漬け風
<材料・4人分>
・JA帯広大正 大根…………………300g
・にんじん……………………………30g
・アスパラガス………………………1本
・オタフクソース「野菜デリシャス ピクルスの酢 ローズヒップのほのかな風味」…1袋
<作り方>
- 大根、にんじんは丸く薄切りにする。
- アスパラガスは軽くゆで、適当な大きさに切る。
- (1)と(2)を「ピクルスの酢」の袋に入れ、空気を抜きながらチャックを閉じる。1時間程度漬けたらできあがり。
◇百菜元気新聞の2017年8月31日号の記事を転載しました。
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