メゾンカイザーと精肉卸の小島商店は、23~29日まで三越伊勢丹新宿店で開催される「三越伊勢丹銘店会大感謝祭」に出店を予定していることから、試食会をメゾンカイザーGrill&Dining 虎ノ門ヒルズ店で17日実施した。小島商店は1933年創業の老舗精肉卸問屋で、肉の新しいおいしさ、おいしい食べ方を追求してたどり着いたのが、今回のパンとのコラボレーション。

中でも創業以来取り扱っている仔牛に関しては「仔牛の小島」と呼ばれるほど各界からも注目され、今回のメニュー7品のうち4品で使われている。特に国産仔牛を十二分に味わえる「国産仔牛のカツサンド」は、高タンパク・低脂肪だが硬さが気になる仔牛を、はちみつに漬け込むなどの手間をかけ、下処理し軟らかく仕上げている。

「牛豚のカツサンドはメジャーだが仔牛では新しい提案。仔牛肉の価値を高め普及させたい」と小島康成取締役副社長は意気込む。さらに、「一般的には『肉ありき』でパンを探すものだが、今回に関しては『メゾンカイザーのパンありき』で肉を調理した」と続けた。

一方、厳選素材と天然酵母を使ったフランス伝統製法のメゾンカイザーのパンは、20時間もの発酵を経て焼

き上げた、もちっとした食感とほどよい甘みが特徴。「ハンバーガーのバンズは、どんなに肉汁あふれるパテでもそれに耐えられることをコンセプトに製造した。通常店頭で扱われている商品も肉と合わせることで、新たな魅力が発信できている」とブーランジェリー エリックカイザージャポンの木村周一郎代表取締役は自信をのぞかせる。

「ゴロゴロミートソースバーガー」

販売予定の7品は次の通り。うち3品のハンバーガーには黒毛和牛のパテのほか、肉屋だからこそできる端材を使ったミートソースなど独特のセンスで提案されている。

(1)「アボカドとモッツアレラチーズのハンバーガー」バンズ使用、1980円(税込み)
(2)「黒毛和牛ハンバーガー」バンズ使用、1458円(同)
(3)「ゴロゴロミートソースバーガー」バンズ使用、1782円(同)
(4)「国産仔牛のカツサンド」角食パン使用、1188円(同)
(5)「国産仔牛のスモークブレックファーストサンド」チャパタ使用(エクストラバージンオリーブオイルを練り込んだ食事パン)、972円(同)
(6)「国産仔牛のスモークとミートソースサンド」キュルキュマ使用(ヘーゼルナッツとクルミをターメリックの生地に練り込んだパン)、950円(同)
(7)「国産仔牛のスモークとゴルゴンゾーラチーズサンド」イチジクのパン使用(ドライイチジクを練り込んだパン)、950円(同)

「国産仔牛のスモークとミートソースサンド」

◇日本食糧新聞の2017年8月23日号の記事を転載しました。