山に目を移すと、きのこの季節。倒れた木や切り株などに発生したことから「木の子」とも。それぞれ特定の樹木によく発生することから、椎茸(しいたけ)、榎茸(えのきたけ)、松茸(まつたけ)などの名前がついたとか。椎の木に感謝して、季節の恵みをいただきましょう。
しいたけは日に当たるとビタミンDに変化する「エルゴステロール」が含まれ、カルシウムの吸収を助けます。薬膳学では、しいたけで胃腸の力を上げ、身体を元気にします。乾燥に弱い肺を潤す白い食材と合わせて効果を高めます。胃腸を整えてパワーを上げましょう!

【材料】(2人分)
木綿豆腐 2/3丁(200g)
えのきたけ 1/10束(20g)
ホタテ貝柱 2個
卵 1/3個
しいたけ 大1個

A かつおだし 120ml
A うす口しょうゆ、みりん、酒 各大さじ1/2

水溶き片栗粉(片栗粉:大さじ1/2、水:大さじ1/2)
しょうが汁 少々
クコの実(湯でもどす) 10粒
あさつき 10cm

しいたけ

【作り方】

  1. 豆腐はしっかり水をきり、くずす。卵を溶き、えのきたけは1cmに切る。ホタテは6等分して酒と塩(分量外)を少々ふり、全部を混ぜる。
  2. 2つの器に大きめにラップを敷き、(1)を入れ茶巾に絞る。電子レンジ(500W)で、1個当たり1分40秒かける(まとまる状態まで)。出た水分を除く。
  3. しいたけは、半分にして薄切りにし、Aと鍋に入れて火にかける。沸騰したら弱火にして、水溶き片栗粉でとろみをつけ、しょうが汁を加え(2)にかける。クコの実と小口切りのあさつきをちらす。

※エネルギー141kcal たんぱく質13.2g 塩分1.2g(1人分)

(東京栄養士薬膳研究会 管理栄養士・国際薬膳師 陶山睦子)

◇百菜元気新聞の2023年8月31日号の記事を転載しました。