カゴメは今秋、新たなフレーバーのトマト鍋を提案する。異国感あるチリトマト味の「旨辛チリトマト鍋スープ」を24日から発売している。同社が新たなフレーバーのトマト鍋を発売するのは2013年発売の「トマト坦々鍋スープ」以来10年ぶりとなる。併せて、メニュー専用調味料「じょうずに野菜」シリーズから、「豚肉とたまねぎのデミ風トンテキ用ソース」を同日投入し、食卓での洋食メニュー拡大を図る。

8月に同社水天宮ビル(東京都中央区)で開催した秋冬新商品発表会で、袴田祥人マーケティング本部食品企画部長は「鍋つゆ商品市場は継続伸長をしており、当社の『甘熟トマト鍋用スープ』は子ども鍋として支持され、売れ行きも堅調に推移している。また、外食や中食などに『チリ味』が多く登場するなど、『非日常感×旨辛』への期待がうかがえる。そこで、従来にない大人が楽しめる旨辛メキシカン鍋として、わくわくする楽しい夕食を彩る『旨辛チリトマト鍋スープ』を投入する」と語る。

「旨辛メキシカン鍋」
大人が楽しめる「旨辛メキシカン鍋」を新提案

同品は、完熟トマトに唐辛子・ガーリック・パプリカ・クミンなどをミックスしたチリスパイスをブレンドするメキシカン風味の旨辛な鍋スープ(ストレートタイプ)となる。メキシカンな香りと味わいで、非日常感となる旅行気分を楽しみながら、野菜をおいしく食べられるのが特徴だ。アボカドやトルティーヤチップ、サルサ、ひき肉を加えた「メキシカン鍋チョップ」やご飯とチーズを加えた「チーズチリリゾット(チチリ締め)」などのアレンジメニューも楽しめる汎用性も訴求する。

高まる生活防衛意識の中、食べ応えのある食事を楽しみたい、というニーズに対応すべく「豚肉とたまねぎのデミ風トンテキ用ソース」を投入する。手に取る機会の多い豚肉や玉ネギをフライパンで焼いて煮るだけで、ご飯が進むデミ風の味わいの主菜が誰でも簡単にできる調味料となる。完熟トマトのうまみとウスターソースのコクで、ワンプレートで手軽に野菜が食べられるのもうれしい点だ。

加えて、コスパやタイパニーズなどに対応すべく、リーズナブル食材のひき肉や「アルモンデ」(ありもの食材)を活用したケチャップとウスターソースによる簡単「デミ洋食」や「焼きケチャップ」との合わせ技メニューも提案していく。

◇日本食糧新聞の2023年8月23日号の記事を転載しました。