かぼちゃの仲間であるズッキーニは、完熟してから食べる他のかぼちゃと異なり、開花5~7日の未熟果が食べごろ。だから種はなく、しっとりと瑞々しいのが特徴です。歯ごたえが楽しめて、クセがない味なので、どんな料理にも合います。β-カロテン、ビタミンC、カリウムに食物繊維も含まれ、おかずのボリュームアップや満腹感にもお役立ち。オーガニックなら、より深い味わいが楽しめます。

ミツバチが飛ばない雨の日が勝負…長野県・佐久ゆうきの会・伊藤道裕さん

伊藤道裕さん(中央)とスタッフの皆さん

関東の売り場にオーガニックのズッキーニをお届けしている佐久ゆうきの会の伊藤道裕さんに、お話を伺いました。

東京から移住して、就農8年。当初から有機農業でスタートし、少しして佐久ゆうきの会に入会しました。先輩農家に師匠になってもらい、日々頑張っています。ズッキーニは強い野菜。休耕田から転換することもできて、取り組みやすかったです。とはいえ、有機農業のため病気にかかりやすい。有機JAS適合の薬剤もなるべく使いたくないので、慣行農法よりも回転を早める方法で対応しています。

栽培期間である6月下旬から10月の霜が降りるまでの間、20日程度収穫したら次へと、7枚の畑を移動しながら生産しています。大変なのは雨対策です。受粉は普段、ミツバチやマルハナバチが活躍してくれますが、雨が降るとハチが飛ばない。

また、東京から移住して、就農8年。当初から有機農業でスタートし、少しして佐久ゆうきの会に入会しました。先輩農家に師匠になってもらい、日々頑張っています。ズッキーニは強い野菜。休耕田から転換することもできて、取り組みやすかったです。とはいえ、有機農業のため病気にかかりやすい。有機JAS適合の薬剤もなるべく使いたくないので、慣行農法よりも回転を早める方法で対応しています。栽培期間である6月下旬から10月の霜が降りるまでの間、20日程度収穫したら次へと、7枚の畑を移動しながら生産しています。

大変なのは雨対策です。受粉は普段、ミツバチやマルハナバチが活躍してくれますが、雨が降るとハチが飛ばない。また、花粉がぬれると受粉がうまくいかない。慣行農法ではホルモン剤を使いますが、それは避けて、佐久ゆうきの会では雌花がぬれないように紙コップでフタをします。そして夜、次の日に咲きそうな雄花を摘み、バケツに水を張って取り置きます。翌朝、雌花にちょんちょんと花粉をつけてあげて受粉。そういう方法をいま、奮闘努力中です。

それでも強い雨が2~3日続くとめっきり収穫が少なくなります。そのため、契約した面積よりもだいぶ広い畑で展開しています。心強いのは佐久ゆうきの会の16人の仲間。自分の畑は干ばつで収穫できなくても、仲間のところでは雨がほどよく降っていて、ちゃんと収穫できていたり。助け合っていますね。

ズッキーニの画像
じっくり加熱すると甘みが増します。また、皮の色で少し味わいが異なり、黄色の品種の方がやわらかくサラダなどの生食に向きます

伊藤さん家の農家飯3品

ズッキーニはラタトイユなどのイタリアンだけでなく、カレーやみそ汁など、なすが使えるメニューはすべて置き換えて使えます。伊藤家の定番メニューは、輪切りにしてフライパンに敷き詰めて焼いただけの一品。それだけでおいしい。子どもは、その上にチーズをかけて溶かしたバージョンが大好きです。

ズッキーニグリル

【材料(3人分)】
ズッキーニ(緑) 1本
オリーブオイル 適量
とろけるチーズ 適量
塩、こしょう 適量

【作り方】

  1. ズッキーニは1cmの輪切りにする。
  2. フライパンを熱し、オリーブオイルを入れ、(1)を並べて弱火で1分焼く。ひっくり返して焼き色を確認して塩・こしょう、チーズをかける。
  3. フタをして、弱火で1分30秒焼いたらできあがり。

ズッキーニヌードル ほたてとかつおぶし

ズッキーニヌードル ほたてとかつおぶし

【材料】(2人分)
ズッキーニ(緑・黄) 各1/2本
ほたての水煮缶 汁含め70g
マヨネーズ 少々
かつおぶし 適量

【作り方】

  1. ズッキーニをそれぞれヌードルピーラーなどで麺状にして、ほたての水煮の汁をからめ皿に盛る。
  2. (1)の上にほたてをトッピング、マヨネーズとかつおぶしも添える。
  3. (2)をかき混ぜる。

ズッキーニヌードル なます風

ズッキーニヌードル なます風

【材料】
ズッキーニ(緑) 1本
にんじん 1/2本

A 塩 少々
A 酢 適量

みりん 適量

【作り方】

  1. ズッキーニとにんじんをヌードルピーラーなどで麺状にする。
  2. (1)に塩を振り、10分くらいなじませる。
  3. (2)にAをからめて完成。

◇百菜元気新聞の2023年8月31日号の記事を転載しました。