相模屋食料は、カルビのようなおいしさを実現した「カルビのようなビヨンド油あげ」=写真=を3月から発売している。日本人がイメージするカルビのおいしさを追求し、ジューシー感やうまみとコク、味付けにこだわってカルビのようなおいしさを味わえる油揚げに仕上げた。フライパン一つで調理できるのも特徴だ。

グループ会社である匠屋が受け継いできた伝統的な油揚げ作りの技を生かして商品化した。関東甲信越・関西地区を中心とした食品スーパーなどで展開していく。参考価格228円(税別)。

カルビのようなビヨンド油あげ

商品開発で重要なポイントとなったのが、伝統的な油揚げ作りの技である「切りつけ」。油揚げ生地を一枚ずつ丁寧に切る技は伝承が難しく、今ではすっかり消えてしまっていたが、匠屋にこの技を受け継ぐ職人がいたことから、技を復活させて商品化にこぎ着けた。

食感改良技術は調味料メーカー、味付け技術はたれメーカーとの協業で作り上げた。同社は「伝統文化・食への理解が深いメーカーとの協業で、伝統製法と最新技術との融合が可能になった。これにより、昔からのなじみ深い食材である油揚げを現代にマッチした大豆肉に進化させられた」(鳥越淳司社長)としている。

◇日本食糧新聞の2023年3月29日号の記事を転載しました。