もちっとした食感の「煮卵入り芋もち」、百珍料理をヒントに新たな和惣菜
ケンコーマヨネーズは、「サラダ料理で新しい世界を食卓に」をテーマに手掛けるサラダカフェ事業で、和をコンセプトにした新ブランドを展開している。昨年3月に和の素材を生かした「和サラダ」専門店『WaSaRa』を、今年3月にジャガイモと卵をメーンにした和惣菜を提案する『いもたまや』の展開を開始。国内外から高まる和食への注目を背景に、新たな切り口の和サラダ・和惣菜を提案している。
河村昌紀サラダカフェ事業戦略本部本部長は、「素材にこだわり、常識にとらわれないメニュー展開で若年層を含む幅広い年代に受け入れられるように展開していく」と目標を語る。
「いもたまや」では、若い世代から高齢者まで幅広く好まれているジャガイモと卵を基軸に、新たな和惣菜を提案する。ひとつの食材に対して100を超える調理法を紹介して江戸時代に流行した料理本「百珍料理」をヒントに、定番メニューから一風変わった組み合わせまで、和食とコラボレーションした和惣菜を展開する。
人気商品の「芋もち~煮卵入り~」は、煮卵をジャガイモで作った皮で包んだ、もちっとした食感が特徴だ。季節に応じて中身を変えるバリエーションもあり、常連客を飽きさせない。そのほかにも卵焼きから肉じゃが、ポタージュまで、新たな切り口の和惣菜を揃えている。現在は「いもたまや 伊勢丹新宿店」の1店舗で展開し、40~60代をはじめ、外国人の来店客も多い。
「WaSaRa」では根菜、タケノコ、里芋など、日本人になじみの深い和の素材をサラダで生かしたバラエティーに富んだメニューを揃え、20~30代と若い年齢層の利用も多い。現在は2店舗で展開し、「WaSaRa 近鉄あべのハルカス店」では「根菜の紀州梅サラダ」など和サラダを中心に販売。
「WaSaRaそごう横浜店」では和サラダに加え日本各地で地元に根付き、親しまれている和惣菜も販売し、食感が特徴的な江戸菜を使った「江戸菜と緑野菜の和風和え」など商品も販売している。また、両店とも、ポテトサラダを和風にアレンジした「和風オニスラポテトサラダ」が人気だ。
河村本部長は、「安全・安心に作り、販売することは当たり前だが、味や見た目も重要。これからは地域の味や野菜を使用した商品なども検討していきたい」と語る。今後も和の素材のおいしさを追求し、時代のトレンドを取り入れながら、新モデルの店舗として磨き上げていく。
◇日本食糧新聞の2017年7月31日号の記事を転載しました。
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