正田醤油は2月13日、「〈麺でおいしい食卓〉旨辛肉汁うどんつゆ」「つけて焼いたら焼きまんじゅうトーストのたれ」を発売し、関東のご当地メニューの魅力を伝える。発売15年で浸透してきた、関東南部の武蔵野うどんの「肉汁」にトレンドのニンニクと唐辛子を利かせた。「まんじゅうトースト」は本社のある群馬名物の焼きまんじゅうをパンで再現。焼きたての香ばしさが楽しめると訴え、土産チャネルを開拓する。

全国3位の醤油出荷量を誇り、主力の業務・加工用の製造ノウハウを家庭用でも生かしていく。ナショナルブランドの重点品の「麺でおいしい」は豚肉やネギを入れた温かいつけつゆ、冷たいうどんメニューの全国化を後押ししている。

「旨辛」は枕崎産鰹節と乾燥椎茸のだしを合わせた定番の味わいにニンニク、唐辛子を加えた。癖になる味付けに仕上げて夏のスタミナ補給、食欲増進に最適と提案する。既存レギュラーの「肉汁うどんつゆ」は包装を改良して人気の小分け設計を訴求する。

「冷汁(ひやしる)」は2倍濃縮にリニューアル。豆乳などとの汎用(はんよう)性を高め、後味を良くした。具材を入れる一手間による満足感を強みにし、販売店増で好調なシリーズ販売を盛り上げる。

「まんじゅうトースト」は焼きまんじゅうの醍醐味(だいごみ)である、焼きたてが楽しめるパンスプレッド。味噌、砂糖、みりんを用い、再仕込み醤油の「正田 二段熟成」やはちみつで香り、コクを増した。

食パンに塗ってトースターで2~3分焼くと表面がこんがり、ぐつぐつと沸き立つ。甘じょっぱい味噌だれの香り立ちと濃厚な味と、素まんじゅうのような素朴で軽い味わいのトーストが好相性。サービスエリアや道の駅、観光店舗などへ展開し、県民自慢の味を広める。

◇日本食糧新聞の2023年1月23日号の記事を転載しました。