冬に向けて、れんこんは、粘りが出て甘みもアップ。色白の淡泊な外観ながら、ビタミンC・E、β-カロテン、たんぱく質、カリウム・カルシウム・鉄などのミネラル、食物繊維も含むチカラ持ち。

れんこんは下準備でホクホク、シャキシャキに

れんこんの切り口が変色するのは、ポリフェノールであるタンニンが含まれているため。防ぐにはホクホク食感好きは水に、シャキシャキ食感好きは酢水につけて。一度、酸に反応したものは煮込んでもホクホクにはならないので注意。逆に加熱時間が長いほどホクホクになるので、食感を残したければゆで時間を調整して。

れんこんの保存は穴に空気が通らないようにラップなどで包み、冷蔵庫で4~5日。5mm幅に切り、かたゆでして冷凍保存も。

れんこんクイズ

<Q1>れんこん生産量1位の都道府県は?
A:徳島県
B:茨城県
C:佐賀県

<Q2>れんこんに含まれるビタミンCが熱に強い理由は?
A:でんぷんが多いから
B:食物繊維が多いから
C:カリウムが多いから

れんこん

<Q3>色を白くきれいに仕上げるためには?
A:酢水につける
B:塩水につける
C:真水につける

※答えは文末にあります

根菜と鶏肉の蒸しサラダ

根菜と鶏肉の蒸しサラダ

【材料】(2人分)
ごぼう 1/2本
れんこん 1/2節
さつまいも 1/3本
にんじん 1/3本
ブロッコリー 1/2株
鶏もも肉 1/2枚
「キユーピー テイスティドレッシング 胡麻(ピーナッツ入り)」 適量

【作り方】

  1. ごぼうはよく洗って5mm幅の斜め切りにし、水にさらして水気をきる。れんこんは皮をむいて1cm幅の半月切り、さつまいもは皮つきのまま1cm幅の半月切りにし、それぞれ水にさらして水気をきる。にんじんは皮をむき、1cm幅の半月切りにする。ブロッコリーは小房に分ける。
  2. 鶏もも肉は食べやすい大きさに切る。
  3. 器に乾いたクッキングペーパーを敷いて(1)、(2)の順に重ねる。ぬらして軽く絞ったクッキングペーパーを材料が隠れるようにかけて、電子レンジ(600W)で約5分加熱する。
  4. (3)のクッキングペーパーをすべて取り除いた後、再度盛りつけ、ドレッシングをかける。
    レシピ:キユーピー

れんこんクイズの答え

<Q1> 答え:B
令和2年度のれんこん収穫量は、1位:茨城県(52.0%)、2位:佐賀県(9.3%)、3位:徳島県(8.8%)。佐賀県と徳島県の収穫量は拮抗していますが、茨城県はダントツ。国内に流通するれんこんの半数以上が茨城県産ということになります。(出典:農林水産省「令和2年産・作物調査(野菜)」)

<Q2> 答え:A
ビタミンCは熱に弱いことで知られますが、れんこんに含まれるビタミンCは、でんぷんがビタミンCを熱から守る役割をするため、加熱しても損なわれにくい特徴があります。同じようにじゃがいもなど、でんぷんの多い野菜はビタミンCの熱損失が少ないとされています。

<Q3> 答え:A
切ったあとすぐに酢水につけ、2~3分おくと色がきれいに仕上がります。ただし、長くつけるとビタミンCなどの栄養素が流出してしまうため短時間で。酢水につけたものは煮るとシャキシャキするため、ホクホクに仕上げたい時は酢水にはつけないこともポイントです。

◇百菜元気新聞の2022年11月1日号の記事を転載しました。