京漬物の製造販売を手掛ける打田漬物商工業(京都市下京区)と老舗ベーカリーの進々堂(同市伏見区)が共同開発した「しば漬けカレーパン(300円)」「すぐきピロシキ(300円)」が13日から発売されている。時代に合わせた漬物の食べ方をパンとのコラボレーションで表現し、日本の伝統食・漬物の新たな魅力を発信する。

「しば漬けカレーパン」は、進々堂で人気のカレーパンの具材に、打田漬物が作るカレーパン専用のしば漬けを合わせた。カレーのスパイシーな味わいとともに、赤シソのさわやかな香りとパリパリした食感を楽しめる。

「すぐきピロシキ」は、京都3大漬物といわれる「すぐき漬け」を具材に混ぜ込んだ。乳酸発酵特有のまろやかな酸味とすぐき由来の自然な甘みが、ピロシキ全体の味わいを深めている。

同品は5月にJR京都伊勢丹で2週間限定販売した後、再販を望む多数の声を受け「打田漬物」2店舗、「進々堂」12店舗での通年販売に至った。打田漬物は「もっと漬物を食べてほしい」との思いから、今回のような異業種のコラボレーションのほか、SNSを活用した漬物アレンジレシピの配信なども積極的に行っている。

◇日本食糧新聞の2022年8月19日号の記事を転載しました。