駐日カナダ大使館は6月30日「カナダデー」を祝うイベントを開催した。同国は1867年7月1日英領北アメリカ法によって成立。この日を「建国の日」と定め、全国民で建国を祝う催しを続けている。17年は150周年に当たる記念イヤーで、大使館には約400人が参集し、にぎやかに「カナダデー」を祝った。

イアン・バーニー駐日大使は、カナダ連邦が結成された150年前、日本はちょうど江戸から明治へと移行する変革期だった点に触れ、ともに近代化へスタートした両国の浅からぬ関係を紹介した。今日では、両国の貿易額は265億カナダドル(16年実績、2兆3000億円)に上り、カナダにとって日本は第4位の貿易相手国となっている。

当日の料理を用意した駐日カナダ大使付シェフのジョナサン・コレッキ氏がそれぞれの料理について語った。

ジョナサン・コレッキ氏

<ジョナサン・コレッキ氏コメント>
本日のイベントのため、カナダ各地を代表する食材を選んだ。銀ダラ、ボタンエビ、ロブスターは今が旬といえる。カナダ食材を使い日本風に調理するのは大変興味深い。銀ダラを使った一品にはメープルシロップをかけたが、カナダ人にとってはともに春を感じる食材だ。ぜひ日本の皆さまにも味わっていただきたい。

当日の主な料理「カナダ大西洋産ロブスターロール、レモン風味のアイオリ、タラゴン、セロリ添え」「カナダ太平洋産ボタンエビのカクテル、ホースラディッシュ、レモン添え」「カナダ産ビーフ・ストリップロインのグリル、チミチュリ、スウィートオニオンのピクルス添え」「カナダ太平洋産銀ダラ、メープルシロップとともに、ワイルドライス、ショウガ、スナップエンドウ添え」

◇日本食糧新聞の2017年7月7日号の記事を転載しました。