北海道帯広在住、とかち観光大使の栂安信子です。前回に続きジャガイモの十勝での調理法、生産地ならではのおいしい食べ方のコツをご紹介します。
今回まずオススメするのは手作りポテトチップス。スライサーを使い水にさらさず中温の米油、または菜種油で揚げると新たな美味しさに驚かれるでしょう。

数種類のジャガイモで見た目も楽しく

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手持ち食材がジャガイモだけでも主食ができます!十勝のおいしい食べ方「ジャガイモご飯」

ジャガイモ自体に少し水分があるので、ペーパータオルで表面の水分を取ると油がはねず調理もスムーズです。

カリッ、パリッが簡単にでき、数種類のジャガイモを使うとさらに見た目も楽しく何より品種で味が違い、つい食べ比べになります。お子さんへのおやつに最高です。

ぜひ夏休みにお子さんと一緒にジャガイモでお団子やコロッケを丸めたり、ポテトチップスを作ってみてはいかがでしょうか。

一品料理になるハッシュド・ポテト

続いてご紹介するのはハッシュド・ポテトです。

ジャガイモ2個(300g)を細い千切りにし何も付けず、そのままオリーブオイル大さじ1で両面を焼きます。水にさらさず、塩胡椒も無し、ただ焼くだけ。ポイントは細い千切りです。

トマトソースと山わさびソース(二つとも手元にあったので添えました)でお好みに。ウスターソースやケチャップ、マヨネーズならどこのご家庭にあると思います。

普通なら付け合せですが、軽いお昼ご飯なら一品料理になると思います。

ジャガイモを蒸して和洋さまざまな料理に

ジャガイモの調理法は煮る、炒める、揚げる、焼く(ロースト)、茹でる、と様々あります。なかでも私のオススメは『蒸す』こと。蒸し器がなくても鍋と耐熱容器を皿代わりにすれば調理可能です。まとめて蒸して密閉容器に入れておけば冷蔵庫で3~4日保存可能です。

皮付き丸ごとが美味しいですが時間がかかるので、食べやすい大きさに切って蒸すと時短になります。粗熱がとれたら皮を剥き、密閉容器で2~3日保存でき調理の手間も省けます。

味噌汁やスープに具材としてそのまま入れる、目玉焼きの付け合せにさっと表面を焼く、マッシュポテトは潰して塩胡椒、好みでバターや生クリームを加えると一味違い、それに牛乳を足すとポテトスープに~と展開料理ができます。

ラクレット(アルプスの少女ハイジで有名なチーズ)に合わせる場合も、蒸しジャガイモがあればすぐ楽しめます。

ジャガイモをサイコロ状に切りパスタに、流行のチョップドサラダの彩りに、太めに切って梅干で和えたりと和洋さまざまに利用できます。

家庭料理の中心にあるジャガイモ

使う用途によってジャガイモを選べばレパートリーが増えます。とれたてのホクホクしたジャガイモ、じっくり寝かせて甘味を増した熟成芋…

ジャガイモはフランス語で畑のリンゴと呼ばれ、ミカンと同量のビタミンCがあり低カロリーです。最近人気のカラフルジャガイモの色素はアントシアニンで抗酸化、抗腫瘍、アンチエイジングに効果的と言われています。

まさに家庭料理の中心にある野菜です。ぜひジャガイモを美味しく召し上がって下さい。