「浦島海苔」ブランドを展開する日本海水は今秋、今まで業界に存在しなかった新しいコンセプトの新商品3品を全国発売する。他社との差別化を打ち出し、その特徴や利便性を訴求。各カテゴリーで存在感を高める。

「切らずにカンタン手巻き海苔」は家庭での使いやすさを考慮した商品。手巻き寿司用の海苔の多くは全型海苔を半分に切った半切りが主流だが、同商品は半切りをさらに斜めにカット。4切32枚入りで、手巻きにした際二重に巻かれる無駄な部分がない。ご飯と具材を載せて左右の海苔を包み込むように巻き込めば、見た目がきれいな手巻き寿司が簡単に作れるアイデア商品だ。

「海苔屋と塩屋が作った体にやさしい減塩塩のり」は、業界初となる減塩タイプの塩海苔。自社の味付海苔標準調味液と比較して塩分を約30%カットした。塩は瀬戸内海の海水を100%使用した「赤穂の塩」を使い、減塩でも塩味がきちんと効くよう工夫。15年4月に日本海水が浦島海苔を吸収合併したことで浦島ブランドを引き継いだが、その両社の専門性を融合した。

海苔はもちろん調味液やその原料まで国産にこだわった「国産原料卓上味付のり」は、ヘビーユーザー向けにこだわりアイテムとして訴求する。海苔はもちろん味付け用のたれの2次原料まですべて国産材料を使用。化学調味料不使用で、昆布と鰹節からじっくりとうまみのだしを取った。