野菜ソムリエプロの小島香住です。今回ピックアップする野菜は初夏の味覚「新じゃが」! お店で見かける機会も増えてきましたね。皮付きのまま食べられる新じゃが、みなさんはどのように召し上がっていますか? 今回は、そんな新じゃがを栄養素も逃すことなく食べることができて、しかも夜ごはん作りに幅広く活用できる保存方法&15分レシピをご紹介します!全レシピ作り置きやお弁当のおかずにもぴったり♪さらにお買い物で役立つ目利きも必見です!

ジャーマンポテト

じゃがいものホクホクにベーコンの旨味がたまらないジャーマンポテト。とってもシンプルな料理ですが、じゃがいも・たまねぎ・ベーコンのそれぞれの食感や味わいをちょうど良く仕上げるのは難しいですよね。

茹でじゃがいもを活用すれば、下茹でができているので火通りが悪かったり、炒めすぎて崩れてしまったりという心配もありません! ベーコンをソーセージに変えてみるのも良いですね。

【材料】(2~3人分)
茹でじゃがいも 3個分
ブロックベーコン 100g
たまねぎ 1/2個
オリーブオイル 大さじ2
塩 小さじ1/2
ブラックペッパー 少量
パセリ 少量

【作り方】
1. たまねぎをスライスし、ベーコンはスティック状にカットする。
2. フライパンにオリーブオイルを熱し、たまねぎをしんなりするまで炒め、ベーコンを加えさらに炒める。
3. 茹でじゃがいもを加え、かるく炒め合わせたら、塩・ブラックペッパーで味付けをする。
4. お皿に盛り、パセリをふりかける。

ミートソースポテト

子どもの大好きなミートソースとじゃがいもの組み合わせ。お肉が加わりボリューム満点!ミートソースもお手軽レシピでこれまた時短!余ったミートソースや市販のソースを活用してもOKですよ。

大人はタバスコをかけてピリ辛にしたり、多めに作って残りはチーズをのせてグラタンにリメイクしたりするのもおすすめです。

【材料】(2~3人分)
茹でじゃがいも 3個分
鶏ひき肉 150g
たまねぎ 1/2個
油 大さじ2
トマトケチャップ 大さじ4
中濃ソース 大さじ4

【作り方】
1. たまねぎは、みじん切りにする。
2. フライパンに油を熱し、たまねぎを炒めしんなりしたら鶏ひき肉を加え、さらに炒める。
3. ケチャップとソースを加え味付けをしたら、茹でじゃがいもを加え全体を混ぜ合わせる。

コンビーフポテトのカレーマヨ焼き

ごろっとしたじゃがいもと旨味のつまったコンビーフの組み合わせ。食べ応えバツグンなのに、茹でじゃがいもがあれば、包丁もフライパンも使わずにトースターで焼くだけ!

子どもに大人気のカレー風味のマヨネーズがさらに食欲をそそります!大人には懐かしさを感じる味わいかもしれません♪

【材料】(2~3人分)
茹でじゃがいも 3個分
コンビーフ 50g
マヨネーズ 大さじ3
カレー粉 小さじ1

【作り方】
1. 茹でじゃがいもとコンビーフをざっくりと混ぜる。
2. マヨネーズとカレー粉を混ぜ合わせて、ラップに包む。
3. 耐熱皿に(1)を入れ、(2)のラップにつまようじを刺して穴をあけ線書きをする。
4. トースターで焼き色がつくまで焼く。

のりしおポテト

茹でじゃがいもに青のりと塩をまぶすだけの即席メニュー。あの人気スナック菓子のような味わいです♪油で揚げていないからヘルシー!おかずだけでなくおやつにもぴったりですね。

香ばしさを出したい方はフライパンで、さらに手軽に作りたい方はレンジでチンでもおいしく出来上がります!

【材料】(2~3人分)
茹でじゃがいも 3個分
油 大さじ1
塩 小さじ2
青のり 大さじ1.5

【作り方】
1. フライパンに油を熱し、茹でじゃがいもを炒める。
2. 火を止めたら、塩と青のりを加え全体にまぶす。

新じゃがは皮付きのまま茹でて保存がおすすめ!

新じゃがは皮が薄く水分が豊富。やわらかい食感が特徴で、この時期だからこそのおいしさですよね。でも普通のじゃがいもと違って、すぐに芽が出てきてしまったり、水分が抜けてぶよぶよになってしまったりしたことはありませんか?

それは収穫したあと、貯蔵・熟成せずすぐに出荷されているから。せっかくの新じゃがですから、獲れたてのおいしさを存分に味わいたいですよね!

そこで、おすすめなのが「皮付き茹でじゃがいも」にして保存する方法。おいしさがキープできるだけでなく、下茹でされているので仕上げ調理だけでOK! 新じゃがは皮ごと食べられるので、皮むきの時間が省けるのもうれしいポイント。さらにうれしいことにビタミンなどの栄養素も逃しにくくなります。

【作り方】
1. じゃがいもの表面をたわしやスポンジで洗い土を落とす。
※あまり強くこすると皮がむけてしまうので注意しましょう!

2. 芽と緑色の部分を取り除き、ひとくち大にカットする。

半分にしてななめカットが使いやすくておすすめです。

3. 5分ほど水にさらす。
4. 鍋にじゃがいもを入れ、かぶる程度の水をはり火にかける。
5. 沸騰したら弱火にして5分ほど茹でる。
6. 竹串やつまようじを刺して通ればざるにあける。
※余熱と仕上げ調理で加熱されるので少し固めでOKです!

【保存方法】
冷ましてからタッパーやチャック付き保存袋などに入れ、冷蔵庫で3~4日程度保存可能です。

鍋で茹でずに、蒸したりレンジ加熱したりする方法でもOKです。蒸し器やレンジの機種などによって加熱時間を調整しながら行ってみてください。茹でじゃがいもができたら、さっそく料理に活用してみましょう!

ボリュームおかずでお腹も心も満たされる♪

じゃがいもはホクホクで甘みもあり、子どもたちも大好き!お肉などと組み合わせてボリュームアップすれば、夜ごはんの立派なメインディッシュになりますね。糖質が多いので量を控える人もいるかもしれませんが、実は白米よりもカロリーは低くヘルシーなのです。腹持ちも良いのでお腹だけでなく心も満足♪

さらに、今回ご紹介したレシピは全て作り置きOKなので、多めに作っておくのがおすすめ。さっと冷凍庫から出すだけなので、テレワークランチやお弁当のおかずにもぴったりです!

おうち時間が増えているこの頃、夜ごはん以外もかしこく作っておいしく食べましょう♪

新じゃがって品種のこと?じゃがいもを知ろう♪ ~栄養素&目利きのアドバイス~

「新じゃが」とは品種のことではなく、掘りたての状態で出荷されるじゃがいものことです。どの品種にも新じゃがはあり、3~5月頃は九州産、7月頃は北海道産が多く出回ります。皮が薄く食べやすいので、皮ごと使う料理に向いています。

じゃがいもはビタミンCが豊富!ということをご存知でしょうか??あまりイメージがないかもしれませんが、じゃがいも200g(中サイズ1.5個くらい)で1日分の必要量が摂れるほどなのです!掘りたての新じゃがは特に豊富で、なんとみかんと同じくらいの量が含まれているのです!

ビタミンCは水溶性のビタミンで熱にも弱いという性質があるため、茹でると茹で汁に流出してしまい、加熱すると破壊されせっかくの栄養素を逃してしまいます。でも、じゃがいものビタミンCはでんぷんに守られているため、熱を加えても破壊されにくいという特徴が!さらに、皮付きのまま茹でると茹で汁への流出も抑えられるという優れもの!

今回のレシピは時短を目的にカットしていますが、小芋でしたらぜひ丸のまま茹でて栄養素もまるごと召し上がってくださいね♪

<購入時のチェックポイント!>
・芽が出ていない
・シワがなくふっくらとしている
・皮が緑色になっている部分がない

生育中に土から出てしまった部分は緑色に変色してしまい、食中毒を引き起こすソラニンが生成されます。また芽にもソラニンが含まれているので、芽の出ていないもの・緑変していないものを選び、調理の際には必ず取り除きましょう。

かしこく買っておいしく食べよう♪

いかがでしたでしょうか?じゃがいもは焼く・煮る・揚げるなど料理の幅も広く、品種によっても味わいは多種多様。代表的な品種は「男爵」と「メークイン」。最近ではホクホク感の強い「キタアカリ」や、栗のような甘さのある「インカのめざめ」なども人気を集めていますね。

掘りたてのフレッシュな味わいを楽しめる新じゃがで、初夏を感じてみるのはいかがでしょうか。お店で子どもと一緒に鮮度の良いものを選ぶことで、野菜の知識も身について選んだ楽しさから進んで野菜を食べるようになりますよ。

たくさん買ってもムダにすることなく、料理をラクにしながらも、おいしく野菜を食べることができると、ママも家族も笑顔に♪ぜひ茹でじゃがいもを活用して料理のレパートリーを増やしてみてくださいね。

働くママにとって夜ごはんは作る時間も手間も少なくしたい!でも手抜きには見せたくないし、子どもには野菜もきちんと食べてもらいたいですよね。買い物は週末まとめて済ますという方も多いのではないでしょうか?

買ったものの気づいたら冷蔵庫で眠っていて使い切れずダメにしてしまったなんてこともあるでしょう。そこで、まとめ買いしてもムダにすることなく、平日の夜ごはん作りをグンとラクにする野菜の食べ方を今後もご紹介していきます。