麺料理研究家の川端里実です。今回は栄養満点野菜「春菊」を使った麺レシピをご紹介します。春菊というと独特の苦みがイヤ･･･と苦手な子どもも多いですよね。おとなもつい、子どもにはムリかなと敬遠してしまいがちですが、春菊を旬の冬に食べないなんてもったいない！　子どもが苦手と思っている春菊も旬には葉もやわらかく食べやすくなります。食べ方や火の通し方を工夫するだけで苦みもおさえられて、子どもも大喜びの一皿になりますよ。

カリカリじゃこの春菊そば

生の春菊の葉にアツアツのごま油をかけていただきます。蕎麦と春菊は相性抜群。おとなはお好みでラー油を加えると美味しさアップですよ。

【材料】(２人分)
ゆで蕎麦　2玉
春菊(葉)　1束分
ちりめんじゃこ　40g
めんつゆ　400cc
ごま油　大さじ2
しょうゆ　小さじ1
塩　少々
白ごま　適宜
ラー油　適宜

【作り方】

  1. 春菊の葉を3cmに切り、ボウルに入れて塩をふります。
  2. フライパンにごま油を熱し、ちりめんじゃこをキツネ色に炒めます。ボウルの春菊にジュッとまわしかけて、しょうゆを加えてさっとあえます。
  3. 茹でた蕎麦を器に盛り、温めためんつゆをかけたら（1）をのせる。お好みで白ごまとラー油をふってお召し上がりください。

＜ポイント＞
・熱したごま油をかける時はねるので、春菊の水分はよく切ってください。
・じゃこはカリカリに炒めると美味しいです。

香ばしくておいしい春菊焼きそば

春菊はサッと炒めて色鮮やかに！生姜と長ネギの香ばしさに箸がすすむ塩焼きそばです。

【材料】(２人分)
やきそば　2玉
春菊(根本)　1束分
豚ひき肉　100g
生姜みじん　小さじ1
長ネギ　10cm分
ごま油　大さじ１
酒　大さじ１
鶏ガラスープの素　小さじ１/2
塩　小さじ1/２
こしょう　少々

【作り方】

  1. 春菊(根元)は5mmの小口切り、生姜はみじん切り、長ネギは粗みじん切りにします。調味料(酒・鶏がらスープの素・塩・こしょう)はまぜ合わせておきます。
  2. 熱したフライパンにごま油をしいて生姜と長ネギを炒め、香りがたったら豚ひき肉を加えて炒めます。やきそばをほぐしながらのせたら水50cc(分量外)をまわしかけ、蓋をして蒸らします。
  3. （1）の調味料をまわしかけて炒め合わせたら、春菊(根元)を加えてさっとひとまぜして、すぐに火を止めます。

レンジを活用して時短しましょう

忙しい夕方に麺を茹でるとなると、鍋にお湯を沸かすという作業がとても手間に感じられますよね。そんなときは、ゆで蕎麦を使えばレンチンで鍋いらずです。

丼にゆで蕎麦1玉をのせて、少量の水をふりかけます。ふんわりラップをしたら、500Wのレンジで2分チン。箸で麺をほぐしてさらに1分チン。お湯を沸かすことなく、3分でできあがりです。

やきそばも下準備のレンチンで時短できます。調理の前に焼きそばの袋の端を破いて600Wで1分レンジにかけるだけで、ほぐしやすくなって蒸らし＆炒め時間の短縮にもなります。レンチンしている間に具材の準備をしてくださいね。

旬の春菊はひと工夫するだけでぐっとおいしく食べられる！

「香ばしくて美味しい春菊焼きそば」で使った「春菊+しょうが+長ネギ」は作り置きしておくと重宝しますよ。薬味としてそのまま麺やひややっこなどにのせてもよいですし、サラダにあわせても美味しいです。

パンやクラッカーの生地に混ぜ込んで焼くのもオススメです。香ばしいので苦みが気にならないですよ。卵焼きやホットケーキ生地に混ぜたときには、さすがに子どもたちからブーイングでしたが、オトナにはおススメです。

旬の春菊は葉がやわらかいので生で食べやすくなりますし、苦みも気になりません。カリカリじゃこと合わせたり、香ばしく炒めたものと一緒にすれば、香ばしさに意識が行くので子どももうっかり食べてくれますよ。

我が家の3兄弟も奪い合って食べてくれます。火が通ると苦みが強くなるので、炒めるときは10秒以内でさっと炒めてくださいね。