元保育士の幼児食インストラクター、山口礼です。今回は簡単に作り置きできるお弁当のおかず「ねぎ塩チキン」をご紹介します。
鶏胸肉は価格もお手頃でヘルシーなので、ぜひ使いたい食材ですよね。ただ焼くとパサつきやすかったり、淡白な味が物足りなかったり、お弁当に使いにくい…という悩みもあります。我が家でも「胸肉より、もも肉のおかずがいい!」なんてリクエストされることも…(苦笑)。でもこの簡単レシピなら、鶏胸肉がしっとり柔らかくジューシーになるので、家族も「おいしい!」と言ってくれました。

鶏胸肉に下味をつけて冷凍保存

このレシピはお肉に下味を付けた状態で、「下味冷凍の作り置き」として保存ができます。冷めてもかたくなりにくいので、お弁当のおかずとして使えて重宝します。また、夕飯のおかずとして使いたい時は解凍して焼けば、簡単に1品完成!

お弁当の鶏肉のおかずは照り焼きが多いかもしれませんが、しょうゆ味に飽きた時など、趣向を変えてねぎ塩味もぜひおすすめです。

鶏胸肉はかたいから…と敬遠していた方に、ぜひ試していただきたい簡単作り置きおかずです。

【材料】(2人分)
鶏胸肉 1枚
長ねぎ 1/2本
☆酒 大さじ1
☆砂糖 小さじ1
☆塩 小さじ1/2
☆鶏がらスープの素(顆粒) 大さじ1/2
☆レモン汁 小さじ2
☆ごま油 小さじ1
☆すりおろしにんにく(チューブも可) 小さじ1
☆片栗粉 大さじ2

【作り方】
1. 鶏胸肉は両面をフォークで数カ所刺したあと、食べやすい大きさにそぎ切りにする。長ねぎはみじん切りにする。

フォークで穴を開けることで柔らかく仕上がります。

大きさを均一にして切ると、火の通りが同じになるので、あとで焼きやすいです。

長ねぎは蛇腹に切り込みを入れると、簡単にみじん切りにできます。写真のように切り込みを入れたら、長ねぎを裏返して裏側にも同様に切り込みを入れましょう。

2. 切ったお肉と長ねぎをビニール袋などに入れて、☆の調味料をすべて入れて袋の上からよく揉みこむ。

★胸肉を柔らかくする裏技ポイント!
・お肉をフォークで刺しておく。
・下味として酒、砂糖、塩、レモン汁、ごま油などを揉みこんでおく。
・片栗粉をまぶして、油を逃さないようにお肉をコーティングする。

これによって、鶏胸肉でも簡単に柔らかくすることができます!またこの状態で冷凍することも可能です。

3. フライパンに油を引いて熱し、(2)を焼く。

4. お肉に焼き目が付いたら、裏返してフタをして弱火で焼く。(3分くらい)

しっかり焼き目を付けることがポイントです。片栗粉の効果で焼き目は付きやすいので、焦がさないように気を付けましょう。

5. 中までだいたい火が通ったら火を止め、フタをしたまま余熱で仕上げる。(2分くらい)お皿に盛ったら完成。

焼きすぎるとお肉がかたくなるので、最後は余熱でしっかり火を通します。

お弁当に使いたいときに解凍して焼くだけ

時間がない時や、ご飯作りを億劫に思ってしまう時の1番のネックは、調理の中でも「材料を切る」「味付けをする」という工程ではないでしょうか。

包丁とまな板を出して、切って洗い物をして、味付けの加減を考えて分量を計って…という一連の動きが、つい気分を下向きにさせます。

でも、その「切る」「味を付ける」の工程まで済ませて冷凍しておくと、食べたい時は解凍して焼くだけでおかずが完成します!

朝のお弁当作りに使いたい時は、下味冷凍しておいたものを、夜寝る前に冷凍庫から冷蔵庫へ移して、夜のうちに解凍して朝に焼くだけで、簡単にお弁当のメインおかずの完成です。

また、朝のうちに下味を付けて冷蔵庫に置いておけば、夕飯の支度の時に冷蔵庫から取り出して焼くだけで簡単におかずが出来上がります。

手間がかかる洗い物も少なくて済むし、「あとは焼くだけ!」と思うと、料理への心のハードルもグッと低くなりますよね。

「下味冷凍の作り置き」として冷凍保存する場合は、2週間くらい保存可能です。お肉を焼いて完成した状態で、作り置きとして冷蔵保存する場合は、5日くらいを目安に食べてくださいね。

夕飯にはレタスやサンチュで巻いて食べてもおいしい

夕飯のおかずとして食べる時は、ねぎ塩でしっかり味が付いているので、焼肉感覚でレタスやサンチュで巻いて食べるのもおすすめです。

このレシピはまとめると、「肉を切る」→「下味を付ける」→「焼く」の3ステップなので、とても簡単です。

味付けに使う調味料は多いかもしれませんが、下味さえ付けておけば、あとは焼くだけなので、あとから調味料を量って足すこともなく、簡単におかずの出来上がりです。

淡白な鶏胸肉だからこそ、ごま油と鶏ガラの濃い味とマッチして、くどくなり過ぎずおいしく食べられます。置いておくほど味が馴染むのも、作り置きおかずとして嬉しい点ですよね。

お弁当に胸肉を使うことを避けていた方にも、ぜひ一度試してみていただきたい簡単レシピです。