こんにちは、元祖農業ガール藤野いち子です。寒い日が続きますが、愛があれば、心はあったかいですよね。バレンタインデーが近くなると、子どもとチョコを手作りしたくなります。ガトーショコラやフォンダンショコラよりも簡単で、安くて大量に作れるチョコラスク。ミルクチョコにホワイトチョコを重ねてちょっとおしゃれに。トッピングで個性を出してもかわいいですよ。食パンやコッペパンで作るのでお手軽です。

簡単でおいしいチョコラスクの秘密は、やわらかめのパン

バレンタインといえば、チョコのお菓子です。藤野は、ガトーフェスタ・ハラダのチョコがけラスクが大好きです。この有名なお菓子は、食べたことがある方も多いでしょう。藤野は昨年、群馬県にあるガトーフェスタ・ハラダ本社工場の見学に行きました。一階に直売所があり、そこでラスク用のバゲットも販売していたので買い求めました。

バゲットというと、かたくて食べにくいイメージがありますよね。でも、ガトーフェスタ・ハラダのラスク用のバゲットはふわふわで柔らか。おいしいラスクの秘密がちょっとだけ分かった気がしました。

工場見学はどなたでもできるようですので、機会があればぜひ。

【ガトーフェスタハラダ】大人気ラスクのおいしい食べ方!旬のフルーツを使っておもてなしデザートに

そこで今回は、食パンやコッペパンなどやわらかいパンを使った、手作り簡単チョコラスクレシピをご紹介します。

バレンタインに簡単!手作りチョコラスクのレシピ

【材料】16個分
食パン 1/2斤
マーガリン・グラニュー糖 適量
板チョコ 3枚
トッピング(アラザン・ドライフルーツなど) お好みで
※食パンのほか、コッペパンやミニ食パンでもOK。

【作り方】
1. 食パンは1cmの厚さに切り4分割する。片面にマーガリンを塗りグラニュー糖をまぶす。

食パンを薄く切る場合、横に寝かせて包丁でそぐようにすると比較的きれいに切れます。薄いカットの食パンがあれば、そちらのほうがラクですね。

2.(1)をオーブンで焼く(140度・15分)。

水分が抜けて、ラスクがカリッと焼きあがりました。そのままでもおいしいので、つまみ食いしたくなっちゃいます。

3.鍋に湯を沸かし(55~60度)、ボウルを重ねる。板チョコを小さめに割ってボウルに入れ湯せんで溶かす。

4.粗熱のとれた(2)のラスクに(3)のチョコをスプーンですくってかける。オーブンシートの上で冷ます。

息子に手伝ってもらいました。ラスク全体にチョコをのせるのではなく、半分くらいでOK。スプーンで伸ばさず、チョコレートが自然に流れる力にまかせたほうがきれいに仕上がります。

5.ラスクの上をアラザンやトッピングシュガーなどで飾りつける。完全に固まったら完成。

アラザンやトッピングシュガーはスーパーマーケットの製菓売り場にあります。お菓子の材料なら富澤商店がおすすめ。種類が豊富なんですよね。

さあ完成です! 簡単な手作りで、こんなにかわいらしくできるなんて、うっとりしますよね。作る前は「バレンタインは家族だけで楽しめれば十分」と思っていましたが、この完成度なら友達にプレゼントして喜ばれそうだと思いませんか。

早速、藤野は職場でランチ仲間にお分けしました。

「かわいいねー」
「おいしい」
「この星どこで売っているの」
「コッペパンで作ったの!?」

実にさまざまな反応で、簡単なのにとっても好評でした。手作りお菓子は、食べた人に「おいしかったよ!」と言ってもらえることが喜びですよね。

バレンタインの手作りチョコレートをきれいに固めたいなら「テンパリング」

実は、この撮影の前に作った手作りチョコラスクは失敗しちゃったんです。何がどう失敗したかというと、チョコを冷やしたら、白くて薄い膜のようなものが表面にできてしまったんです。

これは、チョコに含まれているカカオバターが原因。カカオバターは不安定なので、溶かして固めると風味が落ちたり、光沢が出なくなる場合があるんですね。今までお菓子を手作りしてそんな失敗はなく、気にしたことはなかったのですが要注意ですね。

おうちで食べるバレンタインチョコならば、見た目よりも子どもたちと楽しく手作りすることを優先してよいと思います。でも、きれいに仕上げたいときは「テンパリング」にチャレンジしてみてください。

テンパリングをすると、光沢のある、柔らかくなめらか口溶けのチョコレートに仕上がるんですよ。チョコによって温度が違いますが、ここではミルクチョコレートの場合を紹介します。

テンパリングの方法

  1.  板チョコを割ってボウルに入れ、一回り大きい鍋で湯せんします。お湯は55度程度、チョコは40度です。外側のお湯は決して煮立たせないで。チョコは繊細です。ゆっくりゆっくり溶かしてください。
  2. チョコレートが溶けたら、湯せんのお湯を冷水に替えて、チョコを混ぜながら30~32度まで下げます。
  3. そのあと再び湯せんし、30度程度をキープします。

<ポイント>
細かく温度を測るのは大変なので、(1)チョコは加熱しすぎない (2)一度溶かしたチョコレートを少し温度を下げてまた温度を上げること、この2点に注意して作業されるとよいと思います。

チョコを溶かす際、くれぐれも湯せんの水がチョコに入らないように注意してくださいね。少しでも入ってしまうと、チョコがボソボソになって使えなくなります。藤野はこれで、過去数回泣きをみました。

参考サイト:
テンパリング|基本のテクニック|手作りチョコレシピ|株式会社 明治

バレンタインに、簡単&大量にラスクを手作りするならどんなパンがいい?

食パンでラスクを作る場合は薄切りがおすすめです。薄いので、カリッとしたラスクができます。6枚切りの食パンの場合は水分が残ってしまい、ソフトなラスクになります。これはこれでおいしいのですが、残念ながら日持ちは悪そうです。

藤野がおすすめしたいのは、断然コッペパンです。

ヤマザキの味付ロールを使いました。シンプルに、何も挟んでいないものを探してみてくださいね。

コッペパンならば1本で10枚以上は作れます。

コッペパンを使えば、大きさのそろったラスクを大量に、しかも簡単に作ることができます。ほぼ同じサイズなので、チョコをかけるときにも作業がしやすいんです。

チョコの手作りに適した今、親子で楽しく簡単ラスクを作って、バレンタインデーを楽しくお過ごしくださいね。